2026年4月21日(火)、高市早苗政権の閣議で、武器輸出の全面解禁が決定されました。戦後、81年にして「ついにこの日がやって来たのか!」という歴史的大転換に立ち会うことになってしまいました。平和憲法(戦争放棄の第9条)違反は明確ではありますが、高市首相は「戦後80年以上にわたる平和国家としてのこれまでの歩みと基本理念とを堅持することに、全く変わりはない」と強調しております。もう既に「水掛け論」になってしまってますが、2月の総選挙で3分の2以上の議席(定数465のうち316議席)を獲得して強大な権力を握った独裁者の前では庶民は全くの無力です。
せめて、渓流斎ブログで架空対談を行うことしか抵抗の意思表明が出来ません。ちょうど今、暇そうな歴史上「死の商人」として最も名高い堺の武器商人、今井宗久との対談が、仲介国パキスタンの首都イスラマバードで実現したので、ブログに掲載することが出来ました。
渓流斎勤之祐 今回の閣議決定はあまりにも唐突で、国会での審議もなく、お仲間の維新の会やらと2〜3回「打ち合わせ」する程度で閣議決定しました。何で、今なんですか?
今井宗久 渓流斎はん、あんたは鈍感ですなあ。今の国際情勢を見てごらんなはれ。中国がフィリピン、インドネシア海域に進出し、台湾への侵攻の機会を伺っています。北朝鮮は恒例行事のように数週間おきにミサイルをぶっ放しております。ウクライナ、ガザ、そして、ベネズエラ、イランと大国ロシア、米国(イスラエル)による領土拡大と資源確保目的の侵略と虐殺が止まりまへん。もう呑気なことを言ってる場合ではありまへんでえ。時代は大きく変わったのです。自国だけの安全保障はもう限界です。武器輸出は、同盟・同志国との結束によって抑止力を高め、防衛産業の基盤強化にもなりまっせ。ウチだけではなく、岩崎弥太郎はんも、三井高利はんも、鮎川義介はんも、大倉喜八郎はんも大賛成ですわ。我々の出番でっせ。
渓流斎 ということは、軍需産業の財界が自民党に圧力を掛けたということですか?
今井 それはご想像にお任せします。いずれにせよ、教育勅語と軍人勅諭を信奉する「イケイケ、ドンドン」のお姐さんが総理になってもらって大助かりですわ。岸田文雄はんや石破茂はんでは駄目でした。武器輸出が解禁されれば、雇用拡大と日本の技術革新は間違いなし、でっせ。低迷していた日本経済の復活の足掛かりになり、良いことずくめですわ。
渓流斎 そうは言っても、先の大戦で、戦勝国アメリカは日本の零戦等で相当苦しめられたことから、戦後、一貫して、日本人に戦闘機は作らせませんでした。技術革新どころか、開発の着手すらできないのでは?
今井 それはこれからの交渉次第ですわ。岩崎はんとこが早速、ヘグセス国防長官との面会に漕ぎつけようと裏から手を回しているところですわ。
渓流斎 それにしても、野党がいくら反対しても、「数の論理」で負け、国会が機能しないのと同じです。しかも、武器輸出は「事後通知」ということですから、まさに紛争が拡大しても「後の祭り」です。
今井 我々に何を要求したいんですか? 高市早苗政権を選んだのは、大多数の日本国民です。ちゃいまっか? それに、我々は誇りのある武器商人です。武器で兵士が死のうが、民間人が死のうが関係ありゃしまへん。そうやろ? 儲かれば良いだけでんから。これから、高市はんは、憲法改正し、徴兵制も復活してくれはるから、ますます儲かりまっせ。若者はデモすらしないから、大賛成てこと、ちゃいまっか?
渓流斎 1976年、「武器輸出三原則」を厳格化した三木武夫内閣の宮沢喜一外相は「我が国は兵器の輸出をして金を稼ぐほど落ちぶれてはいない」と国会で答弁しました。もう50年前の話で若い人は知らないでしょう。戦後80年以上が過ぎ、戦争実体験者が減り、その体験談を聞いた子どもたちの世代も老境に入り、戦争の悲惨さが薄れた時代の隙間をつかれた気がします。日本は落ちぶれたんですか?
今井 知らんがなあ〜。また戦国時代に舞い戻ったということでなえかえ? だからこそ、我々の出番なんや。お、今、信長さまの使者がここイスラマバードまでやって来たという話やから、この辺で、おひらきにしましょうや。何?さらに一万丁の種子島を追加とな? 使者は誰かいな? 何々、羽柴秀吉? 新入かえ? 聞いたことないわなあ〜。

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