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加藤文元著「数学の世界史」Ⅱ

加藤文元著「数学の世界史」(角川書店、2024年2月28日初版)を読了しました。正直、「やっと」を付け加えた方が正確かもしれません。中盤から複雑な数式や公理が出てきて、自分自身、どれだけ理解出来たのか心もとなくなったからでした。 アル=フワ...
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加藤文元著「数学の世界史」(角川書店)

こんな面白い本は久しぶりです。  加藤文元(かとう・ふみはる)著「数学の世界史」(角川書店)。2024年2月28日初版です。著者の加藤氏は1968年生まれで、東工大名誉教授、宇宙際幾何学センターの所長などを務めています。「ガロア 天才数学者...
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伊澤理江著「黒い海 船は突然、深海へ消えた」

ノンフィクション賞を総ナメ  伊澤理江著「黒い海 船は突然、深海へ消えた」(講談社、2022年12月23日初版)を読了しました。2023年の第45回講談社 本田靖春ノンフィクション賞、第54回大宅壮一ノンフィクション賞、第71回日本エッセイ...
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正垣泰彦著「サイゼリヤの法則」

なぜ「自分中心」をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか?   正垣泰彦著「サイゼリヤの法則」(KADOKAWA、2024年3月22日初版)を読了しました。副題に「なぜ『自分中心』をやめると、ビジネスも人生もうまくいくのか?」とありますが...
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杉田敏著「現代英語基礎語辞典」

辞書を読む  杉田敏著「現代英語基礎語辞典」(集英社、2024年3月31日初版、2200円)を読んでおります。辞典なので本来なら「引く」ものなのですが、私はこの辞典を読み物として読んでおります。  著者の杉田氏は、ご説明するまでもありません...
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今井むつみ、秋田喜美著「言語の本質」

今井むつみ、秋田喜美著「言語の本質」(中公新書)をやっと読み終わりました。なかなか難解な本でしたが、大変勉強になりました。このブログで前回も書きましたが、こういう難しい本でもベストセラーになるとは、日本人の知的レベルも捨てたもんじゃない、と...
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今井むつみ、秋田喜美著「言語の本質」

今井むつみ、秋田喜美著「言語の本質」(中公新書)を読み始めております。  「2024新書大賞 第1位」や仏文学者の鹿島茂、人類学者の山極寿一両氏らの「推薦」で書店の棚に平積みになっていたので、思わず購入しましたが、読み始めて、それほどドキド...
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ブライアン・グリーン著、青木薫訳「時間の終わりまで」

ブライアン・グリーン著、青木薫訳「時間の終わりまで」(ブルーバックス)の再読を完了しました。やはり、凄い本でした。今度またいつか、3度目の読書に挑戦したいと思いました。  宇宙論を始め、量子論、哲学、宗教学、心理学など色んなことが書かれてい...
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ブライアン・グリーン著「時間の終わりまで」

もう何日も前からブライアン・グリーン著、青木薫訳「時間の終わりまで」(ブルーバックス)を再読しています。初めて読んだ時の「驚き」はさすがに薄れましたが、二度目に読んでも細かい所は忘れているので(笑)、滋味深い感動は得られます。  こういう難...
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コミック版日本の歴史「平安人物伝 安倍清明」

目下、放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」を時には面白く、時には「えっ?そんなわけないでしょう?」と疑問を持ちながら見ています。  「源氏物語」を著した紫式部を主人公にした「王朝絵巻」ということですが、紫式部の母親が小さい頃に藤原道長の兄道...