書評

大実業家の人、堤康次郎(2・完)

老川慶喜著「堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業」(中公新書、2024年3月25日初版)をやっと読み終わりました。  本当に「やっと」です。何でかな? まるで企業の決算書  もしかして、当初、期待していた内容ではなかったからかもし...
雑感

「フロンティア」は知的好奇心が全開する番組

かつて、テレビは全くと言っていいぐらいほとんど見ない時期がありました。当時人気絶頂の「AKB48」すら知らなかったぐらいです(笑)。会社でつけっぱなしになっているテレビのニュースぐらいは見ましたが、テレビは楽屋落ちのくだらない低レベルの番組...
雑感

苦悩と悲哀と不幸の後に初めて訪れる幸福

この渓流斎ブログの長年の読者の皆さまにはバレておりますが、私は、日曜日の午前は大抵、アイロンを掛けながら、スマホでNHKラジオの聴き逃しサービスを聴いております。  自分でも嫌になるくら生真面目な性格なので、聴いている「聴き逃しサービス」は...
雑感

Tidbit: 失われた時を求めて

昨日の昼休み、ランチをした後の帰り道、築地辺りを散策していました。そしたら、歩道の植え込みに座って、ある外国人家族がコンビニ辺りで買って来たと思われる菓子パンを食べていました。白人家族で、恐らく、欧米の何処かの国からの観光客だと思われます。...
雑感

市井の歴史研究者名倉さんのこと

昨晩は、インテリジェンス研究所特別研究員の名倉有一さんが、ご自宅がある静岡県から高校の同窓会に出席するために久しぶりに上京するので、都内のどこかでお会いしましょう、ということで、私の会社がある銀座のビルの13階にある「ラウンジ ヒビヤ」で一...
雑感

【随想】小さな幸せ

7月17日、本日は私にとって、生涯で最も若い日です。えっ? それがどうしたかって?  まあ、おっしゃる通りです。  お前のことなんぞ、誰も気にしない。知ったこたあ、ありませんからね(苦笑)。  若い経済学者が言いたがるように、進化生物学上、...
書評

我々は何のために生まれてきたのか?

「我々は何のために生きているのか?」  「生きていると何故、こんなに悩みが多いのか?」  「何故、他人が気になるのか?」  「そもそも、我々は何のために生まれてきたのか?」  このようなアポリア(難問)は、人間として生まれてきたからには、老...
書評

紫式部も藤原道長も幸福だったのか?現実は厳しい

倉本一宏著「紫式部と藤原道長」(講談社現代新書、2023年9月20日初版)を読み終わりましたが、最後の方は、私自身も、何とも喉がかわいて、病悩でのたうちまわってしまう感慨に襲われてしまいました。  藤原道長の晩年がそうだったからです(藤原実...
雑感

夏のボーナス出ました

恐らく、多分、会社員としての最後のボーナス(夏季賞与)が出ました。  額面は1万円です。厚生年金と健康保険などが差し引かれ、手取りは8671円でした。  全国の夏のボーナスの支給額は平均38万円(2020年、厚生労働省調べ)という数字もあり...
書評

紫式部と藤原道長の意外な関係

NHK大河ドラマはいまだに世間の皆様方に影響力があります。今年(2024年)の大河ドラマは「光る君へ」(脚本大石静)で、「源氏物語」を書いた平安時代の紫式部が主人公になっていますが、登場する人物関係が複雑で、どうしても「参考文献」が読みたく...