宇宙の不思議と恐怖

Hubble Team Unveils Most Colorful View of Universe Captured by Space Telescope(出典 Wikimedia commons) 雑感
Hubble Team Unveils Most Colorful View of Universe Captured by Space Telescope(出典 Wikimedia commons)

 昨晩のテレビ「タモリ、山中伸弥の!?」で「宇宙とは何か」という番組をやってましたが、これが実に面白かった。結局、「宇宙とは何か」殆ど何も分かっていない、ですからね(笑)。

 宇宙は、16%が物質であることは分かっていますが、残りの84%はダークマターと呼ばれ、目にも見えないし、触れられないし、その物自体が何なのかさえも、分かっていないといいます。それでいて、これらのダークマターがなければ、宇宙が存在することが出来ない、極めて重要な要素といいますから、ますますよく分からなくなってしまいます。

 とにかく、約138億年前にビッグバンが起こって宇宙が誕生し、その直後にダークマターが出来、その後に水素やヘリウムが出来、他の物質も出来て、徐々に星や銀河が生まれ、約46億年前に我々が住む地球の太陽系が出来たと言われています。

 全宇宙には約1兆個の銀河あり、我々のいる「天の川銀河」は、約2000億個の恒星と惑星星間ガストいう物質で出来ていると言われます。ですから、1兆個分の1の銀河の一つから、その中の2000億分の1の地球に、約40億年前に生命が誕生し、今の人類誕生に至るわけです。その確率を計算しても、まさに、「奇跡の中の奇跡の中の奇跡」としか言いようがありません。

 宇宙には、ダークマターと同時に、宇宙を膨張させるエネルギーを持つダークエネルギーという、これまた実体が解明されていないものがあり、このダークエネルギーが膨張し続けたりするとどうなるのかと言いますと、今のところ、①ビッグフリーズ説②ビッグクランチ説③ビッグリップ説ーが提唱されています。①は気温がマイナス273度になり、あらゆるものが凍ってしまう。②は、ダークエネルギーが減って、膨張が止まり、宇宙が縮んで潰れてしまう。③はダークエネルギーが増え続け、銀河が崩壊し、惑星は砕け散るーというもの。いずれにしても、宇宙も生物と同じように死を迎えるということになります。

 番組ではそれがいつになるのか明らかにしていませんでしたが、その前に、約50億年後には太陽の寿命が尽きると言われていますから、地球はその前に死滅していることでしょう。別に人類が心配しても始まらない話です。別に人類がいなくても地球が存在し、宇宙は存在したであろうことですから。

意識や感情なんてナンボのもんじゃい!

 宇宙誕生は不思議であり、恐怖でもあります。でも、こうして宇宙の「生涯」を見てみると、人間がいかにちっぽけな存在であるか分かります。奇跡的な確率で人類が誕生しましたが、人間の存在や意識なんて、宇宙から見ると無視出来るほど大したことではありません。

 人類は言語を使い、車や飛行機やロケットなどあらゆるものを創造しながらも、地球環境を破壊し、人類の知性を超える人工知能(AI)なるものまで創ってしまいました。「AIなんかに意識や感情なんてないくせに」と強がって見せても、人間も地球も宇宙もいつか消滅すると思えば、この世に生まれてきたことを感謝しつつ、「せめて、生きているうちに、よりよく生きることを考えることしか出来ないかな」と私なんか強く思いました。

 何故、ビッグバンが起きたのかも分かりませんが、とにかく、無から始まり、無で終わるということは確かかも知れません。でも、一つの宇宙である「ユニバース」ではなく、多くの宇宙がある「マルチユニバース」という説がかなり有力になっているそうですから、何処かに他の知的生命体(宇宙人)が存在するのかも知れません。

 こんな宇宙の神秘を知れば、せめて、地球にいる人類だけでも、諍いや戦争はやめて、平和裡に暮らしたいと思うのは私だけではないと思っています。

 我々一人一人が、この世に存在すること自体が奇跡の中の奇跡なのですから。

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