昨年10月〜11月、埼玉県観光課を通じて、通訳案内研修でお世話になった同県小川町が、再度、町主催で研修会を開催してくださるというので5月27日(水)、参加して来ました。
自宅から現地まで、バスと電車を乗り継いで2時間以上掛かるので、正直「面倒臭いなあ」と思いましたが、第1回はお酒の試飲がある、というので呑兵衛の私は、誘惑をかなぐり捨てることが出来ませんでした(苦笑)。
全国魅力度最下位の埼玉県
「全国47都道府県魅力度ランキング」(2025年、ブランド総合研究所)によると、第1位は北海道、2位京都、3位沖縄ですが、埼玉県は何と47番目と最下位です! それだけ観光資源がないということなのか? タモリが「ダサいたま」とバカにするぐらいです。これではインバウンドの外国人観光客も訪れたりしませんよね? しかし、皆が知らないだけで、埼玉県には結構、魅力に溢れた観光資源があるのです。
小川町もその一つ。①和紙②酒蔵③日本食と三つもユネスコ世界無形文化遺産もあるのです。詳細は昨年の渓流斎ブログに書きましたので、お読みください。



世界25カ国に輸出
江戸時代の最盛期、小川町には100軒もの酒蔵があったそうです。それが、現在はわずか2軒が残るのみ。昨年はそのうちの一つ、晴雲酒造にお邪魔しましたが、今回は松岡醸造を訪問しました。松岡醸造は、幕末の1851年創業といいますから、晴雲酒造(1902年)よりかなり古いし、規模も大きい酒蔵でした。(昨年のブログに書いた通り、埼玉県の地酒は、①兵庫②京都③新潟に続く全国第4位の出荷量を誇っています)
晴雲酒造は2020年から、「すき家」や「はま寿司」などを展開する大手外食ゼンショーの傘下に入り、「晴雲」は、全国的にも結構知られるようになりましたが、松岡醸造も負けていません。主力のブランド「帝松(みかどまつ)」は、何と世界25カ国に輸出しているというのです。
海外展開を推進しているのは39歳の若社長七代目の松岡奨さんです。酒蔵内を案内・説明してくれましたが、頭の回転が速く、相当な切れ者といった感じの人でした。説明の最中にも、台湾の卸からスマホに連絡が入り、「こだわりゆず酒」6000本も注文が入ったことを知らせてくれました。「台湾の人には、結構、梅酒とか、柚子酒とかが受けているんですよ」と言うのです。
世界25カ国のうち、最も輸出量が多いのが、意外にもスウェーデンで、高級バーやレストランで、帝松のグラス1杯を5000円で提供している店もあるそうです!インドの女性の中には「帝松」のファンがかなり多いそうです。

酒税は国家なり
松岡社長は、酒米の話から酒造りの工程に至るまで、20分ぐらい説明してくれましたが、一番面白かった話は、酒税の話でした。現在、酒税は1リットル当たり100円課税され、国税総額の1.8%を占めるそうですが、100年前の明治時代は、酒税は国税の何と3分の1も占めていたそうです。戦費は酒税で賄っていたようなものです。ですから、国家は「産めよ、増やせよ」ではなく、「呑めよ、増やせよ」と飲酒を国家プロジェクトとして推進し、「啓発本」まで発行し、酒蔵が酒量を誤魔化して脱税しないように絶えず監視していたそうです。

松岡醸造も、蔵内に、わざわざ国税局の役人用の部屋を設置し、床暖房にして「歓待」していたといいます。

この後、待ちに待った試飲会です。大辛口の「みかどまつ」、酒米「さけ武蔵」で作ったパイナップル味の「龍躍」や「生酒」など特別に4種類も試飲させて頂きましたが、私は、最初に呑んだ「帝松 社長の酒」が雑味がなくスッキリした呑み具合でしたので帰りに購入して来ました(1815円)=写真=。(帰りに松岡醸造のパンフレットを頂きましたが、何と48種類もの地酒を製造しておりました!ご興味がある方は同社HPをご参照)
ムフフフ、宴会でもやりますか? 今晩が愉しみです。

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