先日、スティーブン・キング原作の映画「サンキュー、チャック」の感想文を書きました。あまり、内容を書いてはいけないのですが、世界の終わりの日が迫るという映画です。急にインターネットが繋がらなくなったり、世界各地で洪水や地震や大火事が起きたり、道路に陥没が出来たりして、最後の日を迎える様子が描かれていました。

そしたら、全く偶然にもクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル(CCR)の「バッド・ムーン・ライジング」(1969年)という曲の歌詞を読んだら、この映画と全く同じような情景が描かれていたのです。
著作権の関係で、この英語の歌詞も翻訳もこのブログに掲載出来ませんけど、私自身による意訳の一部なら引用として許されることでしょう(それにしても、他人事ながら、多くのブログやYouTube等に英語の歌詞が掲載されていますが、著作権法違反にならないのかしら?)。
深刻な内容
タイトルのBad moon risingは、「不吉なお月さんが出たよ」と私は意訳します。私は、この曲を初めて聴いた時は、中学生だったので、全く意味を理解していませんでした。ノリの良いメロディとリズムだけを聴いていたので、「えっ!こんな内容だったのか!」とショックを受けました。てっきり、トランポリンで飛び跳ねているような、陽気で軽快な内容の歌だとばかり思っていたのです。当時のレコードには英語の歌詞なんか入っていませんでしたし、日本人の中学生のリスニング能力では、聴き取りはまず無理です。大人になっても聴き取れないぐらいですからね(笑)。
タイトルの「不吉なお月さんが出たよ」の通り、この歌は、「最後の日」の様子が歌われていたのです。地震や雷や洪水やハリケーンが襲い、生命の危険があるから、「今晩は出歩いちゃだめだよ」と忠告し、まもなく最後の日が来るから、「君も死ぬ準備をしたら良い」とまで歌っていたのです。
えーー!ですよ。そんな深刻な内容だったの? あの頃の中学生に教えてあげたかったですね。
ネットが繋がらない世界
映画の原作者のスティーブン・キングさんは1947年、米国生まれですから、この曲がリリースした頃は22歳です。当然ながら、聴いていたことでしょう。恐らく、この歌詞が長い間、彼の頭の脳髄に染み込んで、潜在的に「サンキュー、チャリー」に反映されたのではないでしょうか? ご本人に聞かなければ真相は分かりませんが、この歌詞に影響されたとしか考えられません。
この曲を作詞作曲したのはCCRのリードヴォーカル兼ギターのジョン・フォガティです。CCRには「雨を見たかい」(1970年)という名曲がありますが、「雨」とは当時、ベトナム戦争で使われたナパーム弾を批判的に示唆したものだと言われていましたが、ジョン・フォガティは後のインタビューでCCRが解散寸前の状況を、晴れているのに雨が降っている状況になぞらえたものだと語っています。
今はネットのお陰で、こういう情報もすぐに検索でき、YouTube等で「バッド・ムーン・ライジング」も簡単に視聴することが出来ます。それゆえ、映画「サンキュー、チャック」のように、インターネットが繋がらなくなった「この世の終わり」は、想像しただけでも恐ろしい世界ではありませんか?

コメント