驚きの正体! 適菜収著「高市早苗という病」

適菜収「高市早苗という病」(ベスト新書) 書評
適菜収「高市早苗という病」(ベスト新書)

 何とも凄いと言いますか、凄まじい本でした。適菜収著「高市早苗という病」(ベスト新書、2026年8月10日初版)という本です。タイトルからして、おどろおどろしい。それが、発売1カ月にして6刷、5万部も売り上げるベストセラーになっているといいますから、操觚者としては読まざるを得ません。

 最初、「こんなこと書いて大丈夫かな?」と思ってしまいました。名誉毀損?侮辱罪?に当たるのかもしれない、とも思ってしまいました。確かに、決して、上品な書き方ではありません。「バカ」とか「欲求不満でムラムラギラギラしているのはお前だろう」などと、単刀直入というか、あからさま、露骨な表現が出てきます。

 しかし、著者が引用している「文献」は、わざわざ大宅壮一文庫等で探し当てた過去の雑誌(「週刊現代」「CLASSY.」など)で、若き日の高市早苗首相が実際に発言したことばかりです。想像でも創造でもありません。恐らく、「若気の至り」でしょうが、「え〜!こんなことまで喋って(書いて)いたの?」と驚くばかりです。

 あまり引用したくはありませんけど、若き高市首相がテレビキャスター・タレントをしていた頃、「週刊現代」で、当時プレイボーイとして名を馳せた山城新伍との「お色気対談」に出演していたり、自伝的エッセー「30歳のバースディ:その朝、おんなの何が変わる」では「お酒の思い出といえば、地中海で、海の見えるホテルの部屋で、飲みィのやりィのやりまくったときですね」などとあからさまなことを書いております(本当は渓流斎ブログの沽券に関わるので引用したくなかった!)

 別に、プライベートな話で、法を侵しているわけではないので、「お好きにどうぞ」ですが、本として出版してしまうその大胆さと破廉恥さにはやはり唖然としてしまいます。また、その美貌を誇った若き頃、怪しげなサブリミナルテープや、自殺者や家族崩壊を招いたサラ金(大信販)の広告塔になったりしてりおりました。これが、後に日本の最高権力者になる器なのか?と、思わざるを得ません。

 著者の適菜氏は、こういった高市首相のことを「マルチ商法・反社会勢力・半グレ組織とのつながり、統一教会との深い関係…。いずれも疑惑ではなく、報道で明らかになっている客観的事実である」安倍晋三(元首相)の正統な後継者であると断定し、「似非保守。似非右翼。肥大した承認欲求、上昇志向、虚言癖…」と、誹謗中傷に近い、かなりきつい言葉で批判しています。

日本人はバカなのか?

 内容については、これ以上触れませんが、当の高市首相はどう思っているのか、心配になりました。しかし、5万部のベストセラーになっていても、読まない、むしろ黙殺の形で処理するのではないでしょうか?何しろ、マスコミ各社の高市内閣支持率は、どこも50%以上あるのですからね。「横綱相撲」で安泰です。

  そもそも、過去には、学歴詐称疑惑問題で、石井妙子さんに「女帝 小池百合子」(文藝春秋)に「真相」を書かれても、大量得票で再選した小池百合子都知事の例があります。

 適菜氏の言葉を借りれば、日本人は「バカ」なのか、それとも、「ペンは権力より弱し」なのか、まあ、そのどちらかです。

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