簗大臣の振る舞い、「不利益誘導型政治」ではないのか?

簗和生農水相(出典 Wikimedia commons) 雑感
簗和生農水相(出典 Wikimedia commons)

 ここ数日、毎日のように報道されている「事件」は、自民党の簗(やな)和生農水相が、選挙で、彼を支持しなかった首長の自治体(栃木県那須烏山市と那珂川町)の道路予算をカットさせたという疑惑です。

 選挙では、特定の政党や候補者が有利になるように選挙区を恣意的に区割りする手法のことを「ゲリマンダー」という便利な言葉がありますが、簗大臣のこのようなやり口のことを何と言うのか、これまで誰も思いつかなかったのか(笑)、適切な言葉がありません。

 そこで、気が進まなかったのですが、AIに聞いてみたところ、何とかかんとか、グチャグチャと尤もらしいことを言ってから、「利益誘導型政治」ではないでしょうか、と答えるのです。

 でも、利益誘導型政治といえば、宗主国アメリカのトランプ大統領が9月の共和党大会での演説で、「11月の中間選挙で与党共和党が上下両院の多数派を維持した場合、全ての成人米国人に1人当たり5000ドル(約79万円)の現金を支給する」と公約したことを思い浮かびます。これこそが、「金で人を釣る」あからさまな利益誘導型政治です。

 しかしながら、簗大臣の場合、この言葉はしっくりいきません。確かに、自分を支持した首長の自治体には予算を増額する大盤振る舞いをしたようなので、まさに当て嵌まりますが、今回問題になったのは、予算カットの方です。ジャーナリストは、新語を生み出したり、広めたりする役割があるので、私は、簗大臣の手口を「不利益誘導型政治」と呼ぶことにします(苦笑)。

 それにしても、国会議員の「威力」というものは、凄まじいものがあることが分かりました。国交省の官僚を呼びつけて、別に「予算を減額しろ」とあからさまに言わなくても、「如何なものか」と仄めかしただけで、エリート官僚は、忖度してくれて、しかも、記憶までなくしてくれるんですからねえ。

庄屋の子孫

 まだ47歳とお若い簗さんとやら、ちょっと強面(こわもて)で、何処かの組の若頭のような風貌です(失礼!)。あまり興味ないのですが、彼のプロフィールを調べると、東京都小金井市出身で、桐朋学園(中高一貫校)から慶應大学商学部を卒業されてますね。何で栃木県(3区)から立候補しているのかと思ったら、父方の実家が栃木県大田原市出身だからでした。簗家は同地で、庄屋と造り酒屋を営んでいたそうです。江戸時代から続く大層大きな古い屋敷を構えていることでしょう。単なる推測ですが。

 今年の2月の総選挙で、栃木3区で落選したものの、比例ブロックで復活当選してますが、当選6回目ということで、自民党の恒例(しきたり)で大臣の椅子が回って来た、ということなのでしょう。

 それにしても、選挙で自分を支持しない首長の自治体の道路予算を減額させたことがもし事実なら、即刻、大臣だけでなく、国会議員も辞職するべきですよ。「嫌な人」と陰で言われてしまいますよ(親父ギャグ)。

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