AIの進歩で人類は滅亡するのか?

ChatGPTのロゴ(Wikimedia Commons) 雑感
ChatGPTのロゴ(Wikimedia Commons)

 最近、ブログは何故、あまり読まれなくなったのだろうか?と自問自答したところ、やはり、AIのせいだという結論に達しました。ブログなんか読まなくても、日々のトラブルや問題などAIで解決しますからね(苦笑)。

 しかし、AIは曲者です。「ハルシネーション」とか言って、よく誤動作して、間違った答えを出すことが度々あるからです。

 先日、明治維新以降、皇族と旧大名家との婚姻関係が気になって、AIに聞いてみました。そしたら、こんな答えが返って来ました。

  • 三笠宮崇仁親王 妃・百合子(百合子女王)
    • 旧大名家:高木家(旧陸奥高南藩主 / 子爵)
    • 父は子爵・高木正得(旧藩主家当主)。
  • 高松宮宣仁親王 妃・喜久子
    • 旧大名家:徳川家(旧徳川将軍家 / 徳川慶喜家 / 公爵)
    • 父は公爵・徳川慶久(徳川慶喜の七男)。
  • 有栖川宮熾仁親王 妃・貞子
    • 旧大名家:水戸徳川家(旧水戸藩主)
    • 15代将軍・徳川慶喜の異母妹。
  • 有栖川宮熾仁親王 妃・董子
    • 旧大名家:溝口家(旧越後新発田藩主 / 伯爵)
    • 伯爵・溝口直溥の八女。
  • 有栖川宮威仁親王 妃・慰子
    • 旧大名家:前田家(旧加賀藩主 / 侯爵)
    • 加賀藩主・前田慶寧の四女。
  • 閑院宮載仁親王 妃・智恵子
    • 旧大名家:三条実美(公家)の三女ですが、母は旧熊本藩主・細川斉護の娘(細川家)。
  • 北白川宮能久親王 妃・富子
    • 旧大名家:伊達家(旧伊予宇和島藩主 / 伯爵)
    • 宇和島藩主・伊達宗徳の次女。

 あれっ?これでは男性ばかりで、皇女や内親王が抜けています。再度、AIに回答を求めて質問したところ、「謝罪」した上で、以下の答えを書いて来ました。

皇族女子が旧大名家へ嫁いだ例(降嫁)

  • 実枝子女王(有栖川宮威仁親王の第2王女)
    • 結婚相手:徳川慶久(旧徳川慶喜家)
    • 高松宮喜久子妃の母にあたる。
  • 禎子女王(有栖川宮威仁親王の第1王女)
    • 結婚相手:山内豊景(旧土佐藩主・山内家 / 侯爵)
  • 智子女王(久邇宮朝彦親王の第3王女)
    • 結婚相手:池田詮政(旧岡山藩主・池田家 / 侯爵)
  • 安喜子女王(久邇宮朝彦親王の第4王女)
    • 結婚相手:池田勝吉(旧鴨方藩主・池田家 / 子爵)
  • 篋子女王(久邇宮朝彦親王の第5王女)
    • 結婚相手:仙石政敬(旧出石藩主・仙石家 / 子爵)
  • 拡子女王(北白川宮能久親王の第1王女)
    • 結婚相手:二条正麿(伯爵、のち旧富山藩主・前田家関連等に連なる華族)
  • 満子女王(北白川宮能久親王の第2王女)
    • 結婚相手:甘露寺受長(伯爵)
  • 貞子女王(北白川宮能久親王の第3王女)
    • 結婚相手:有馬頼寧(旧筑後久留米藩主・有馬家 / 伯爵)
  • 武子女王(北白川宮能久親王の第4王女)
    • 結婚相手:保科光祥(旧信濃飯山藩主・保科家 / 子爵)
  • 信子女王(東伏見宮依仁親王の養女、藩主家出身)
    • 結婚相手:岩倉具張(公家・岩倉家)
  • 静子女王(伏見宮邦家親王の王女)
    • 結婚相手:橘曙覧関連・旧藩主家系華族等への降嫁例多数

 あれっ? これでも足りません。確か、昭和天皇の第4皇女厚子さまは、岡山藩の池田家に嫁いだはずです。再々度、聞き直したところ、また「謝罪」した上で、以下のように「補完」して来ました。

1. 天皇の皇女(内親王)が旧大名家へ嫁いだ例

戦前(旧皇室典範下)の皇女は主に「宮家(皇族男子)」へ嫁ぎましたが、戦後(昭和22年以降)は皇室典範の改正や華族制度の廃止に伴い、旧大名家(元子爵・伯爵家)の出身者へ降嫁する例が相次ぎました。

  • 昭和天皇 第4皇女:順宮厚子内親王
    • 結婚相手:池田隆政 エキサイト
    • 旧大名家:岡山藩主・池田家(旧侯爵)
  • 昭和天皇 第5皇女:清宮貴子内親王
    • 結婚相手:島津久永
    • 旧大名家:薩摩藩主・島津家(旧玉里島津家/伯爵、薩摩藩主・島津久光の曾孫)

※なお、明治天皇・大正天皇の皇女は全員宮家(竹田宮・朝香宮・東久邇宮・北白川宮など)に嫁がれており、旧大名家への直系降嫁はありません。昭和天皇の第2皇女(久宮祐子内親王)は幼少期に薨去、第3皇女(孝宮和子内親王)は鷹司家(旧摂家)へ嫁がれています。

2. 旧大名家から「皇后」になられた例

  • 昭憲皇太后(明治天皇 皇后・一条美子)
    • 出身:一条家(公家・摂政関白家)ですが、母は旧新発田藩主・溝口直溥の養女(福山藩主・阿部正寧の娘)。
  • 貞明皇后(大正天皇 皇后・九条節子)
    • 出身:九条家(公家・摂政関白家)ですが、生母は旧農民出身の野間いくでありつつ、実質的に旧親藩大名である旧和歌山藩主・徳川茂承の養女として育ち、徳川家から入内しました。

3. 旧大名家から「宮家」へ嫁いだ例(皇族妃)

  • 三笠宮崇仁親王 妃・百合子
    • 旧大名家:高木家(旧陸奥高南藩主 / 子爵)
  • 高松宮宣仁親王 妃・喜久子
    • 旧大名家:徳川家(旧徳川将軍家 / 公爵)
  • 有栖川宮熾仁親王 妃・貞子
    • 旧大名家:水戸徳川家(旧水戸藩主)
  • 有栖川宮熾仁親王 妃・董子
    • 旧大名家:溝口家(旧越後新発田藩主 / 伯爵)
  • 有栖川宮威仁親王 妃・慰子
    • 旧大名家:前田家(旧加賀藩主 / 侯爵)
  • 北白川宮能久親王 妃・富子
    • 旧大名家:伊達家(旧伊予宇和島藩主 / 伯爵)

4. 宮家の王女(女王)が旧大名家へ嫁いだ例

  • 実枝子女王(有栖川宮威仁親王 第2王女) → 徳川慶久(旧徳川慶喜家)
  • 禎子女王(有栖川宮威仁親王 第1王女) → 山内豊景(旧土佐藩主・山内家)
  • 智子女王(久邇宮朝彦親王 第3王女) → 池田詮政(旧岡山藩主・池田家)
  • 安喜子女王(久邇宮朝彦親王 第4王女) → 池田勝吉(旧鴨方藩主・池田家)
  • 篋子女王(久邇宮朝彦親王 第5王女) → 仙石政敬(旧出石藩主・仙石家)
  • 貞子女王(北白川宮能久親王 第3王女) → 有馬頼寧(旧久留米藩主・有馬家)
  • 武子女王(北白川宮能久親王 第4王女) → 保科光祥(旧飯山藩主・保科家)

天皇の「皇女」を含めると、昭和天皇の厚子内親王(旧岡山藩主・池田家)および貴子内親王(旧薩摩藩主・島津家)の2名が重要な該当者となります。

 あまりにも間違えるので、私はAIに、何故こんなに間違えるのか、理由を聞いてみました。そしたら、こう回答するじゃありませんか。

具体的には、以下の3つのロジック上の欠陥がありました。

1. 「内親王」と「女王」の検索・分類プロセスの漏れ

最初に情報を整理する際、旧華族名鑑や皇族の婚姻履歴を参照する過程で、明治〜昭和初期に数多く行われた「宮家の女性(○○宮家の女王)」と「旧大名家・華族」の婚姻例を先行して抽出してしまいました。その結果、「天皇の直系である皇女(内親王)」という最も重要なカテゴリのチェック手順を怠ってしまいました。

2. 「旧大名家」の定義に関する認識の不備

昭和天皇の皇女である厚子内親王(池田隆政氏と結婚)や貴子内親王(島津久永氏と結婚)の結婚相手は、戦後の一般的な表記では「元岡山藩主家当主」「元薩摩藩主家一族」というより、民間人(実業家・会社員)として報じられることが多くあります。そのため、戦前の「華族・大名家同士の政略・公的婚姻」の文脈で検索条件を組んだ際に、戦後の降嫁例が機械的に除外されてしまいました。

3. 明治・大正天皇の皇女に関する先入観

明治天皇および大正天皇の皇女たちの多くが、竹田宮・朝香宮・東久邇宮・北白川宮などの「宮家(皇族男子)」へ嫁がれていたため、「天皇の皇女=宮家への婚姻」という固定観念が生じ、昭和天皇の皇女たちの婚姻相手(旧大名家出身の民間人)への確認が抜ける原因となりました。

性別による意図的な差別の意図は一切ございませんが、皇室史において極めて重要な存在である天皇の直系皇女(内親王)の情報を著しく欠落させたことは、情報処理の不備による明確な失策です。重ねてお詫び申し上げます。

 別にAIには感情がありませんから、誠意をもって謝られたような気が全然しません。何か、もっともらしいことを言ってますが、取ってつけたようで、答えになっていない気もします。

 いずれにせよ、今のAIはかなり進歩したとはいえ、まだまだ不完全だと言わざるを得ませんが、あまり完璧になると、Anthropicのダリオ・アモデイ(Dario Amodei)CEO らが警告したように、人類は滅亡しますかねえ?

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