映画「オデュッセイア」は★★★

映画「オデュッセイア」 雑感
映画「オデュッセイア」

 相当宣伝費にお金を掛けていると思われる話題の映画「オデュッセイア」を観て来ました。監督が、米アカデミー賞で7部門を受賞した「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーランですし、主演は、マット・デイモンとアン・ハサウェイ。週刊文春の映画評で5点満点が続出していたので、大いに期待していたのですが、つまらなかったでした。

 ま、所詮、ハリウッド映画ですからね。しょうがないです。

 まず、上映時間2時間52分は長過ぎます。誰とは言いませんが、高齢者は途中でトイレに駆け込むしかありませんでした。

 この映画は、古代ギリシャのホメロスの叙事詩「イリアス」「オデッセイ」が原作で、トロイ戦争で勝利を収めたオデュッセイアが苦難苦闘の末、20年もかけて母国イタケに帰還する話です。欧米人なら子どもの頃から教科書などで習ったことはあることでしょう。極東の小さな島国に住む人間でさえも、「トロイの木馬」や「アガメムノン」などある程度の基礎知識があるので、見ていても違和感はありませんが、何しろ、トロイ戦争が起きたという紀元前1200年頃といえば、今から3000年以上大昔のことです。しかも、神話の世界の話でもあるので、やたらとドデカイ兵士や片目の巨人が出てきたり、兵士を豚に変える魔術を持つ魔女が出てきたりして、ちょっとついて行けませんでした。

 しかし、巨額の製作費を掛けたハリウッドらしく、壮大なストーリーを一大スペクタル映画に仕上げてはいます。

 私はファンタジーよりも、実際あった歴史的事実の方に興味がありますが、そういう人は歴史上にも存在しました。「古代への情熱」で有名なハインリヒ・シュリーマンです。単なるギリシャ神話だと思われていたトロイ戦争も、彼のトロイ・ミケーネ遺跡の発掘により、「史実」として証明されました(ただし、彼の発掘した遺跡はトロイではないという説もあります)。

 だから、この映画も、あまり史実に拘らず、単なるファンタジーとして楽しめば良いのですが、私には、残念ながら、それが出来なかったわけです。

 「こんな凄い映画はない!」とばかりに、タダで観て、おまけにある程度の謝礼を貰って推薦文を書いている?と想像されるタレントさんやフリーの映画評論家や、仕事で仕方なく書いている映画記者らの紹介文を読んでも、白けるだけでした。

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