Popsicleの意味を知っている日本人は10%程度かな? サッカーW杯の裏話も

Double pops, also known as twin popsicles(出典 Wikimedia commons) 雑感
Double pops, also known as twin popsicles(出典 Wikimedia commons)

  7月18日の私の誕生日の翌日、娘一家が誕生会に参加してくれました。恒例の誕生会で、毎回、明治21年(1888年)創業の老舗鰻店「満寿家(ますや)」の小さな日本庭園付きの豪華個室を予約して開催しますが、これは1年に1回の贅沢です(笑)。娘の旦那さんは米国人なので、この時、生の英語を知る良い機会にもなっています。

paint the town red

 今回はいきなり難題です。娘一家から連名で誕生カードが送られましたが、旦那さんH君が書いたことはー

 Happy birthday Otosan! I hope you have a good one! Thank you for always being kind to us. Go paint the town red.

 paint the town red??? えっ? どういう意味?

 辞書で調べたら、「パッと派手に遊ぶ」「大騒ぎして楽しむ」という意味でした。19世紀半ばに英国で生まれた言葉で、ある貴族の若者グループが、酔って、夜の街で暴れて建物や看板に赤ペンキを塗りたくったという事件が由来となったようでした。

 H君に聞いたら、「この言葉は数年前、お父さんから教えてもらったんですよ」と言われてしまいました。全く記憶にございません。「あんりま〜」でした。

scripted

 今、ホット・トピックであるサッカーのW杯の話をしていたら、H君は盛んに、scripted の単語を頻繁に使うのです。私が、米国選手のレッドカード処分をトランプ米大統領が覆した話をすると、 It was scripted. ベスト4に残ったチームは、アルゼンチン、スペイン、フランス、イングランドと、奇しくも国際サッカー連盟(FIFA)の1位から4位のランキングになった、と私が言うと、彼は、It was Scripted.です。また、アルゼンチンのメッシが20歳の時、生まれたばかりのヤマル(19歳のスペイン代表)と会って、一緒に写っている写真を私に見せながら、This is scripted! どうやら、scripted とは「仕組まれた」という意味のようでした。

 彼はちょっと変わった感性の持ち主で、情報源は、ほとんどネットからですが、米国の三大スポーツと言われるアメフト(NFL)も大リーグ(MLB)もバスケット(NBA)も、みんな審判が買収されたり、必ずスター選手が生まれたりするように「仕組まれて」いて、これらのスポーツには毎回、多額の「賭け金」が動くので、そのバックにはマフィアがいると信じ込んでいるのです。

 彼に言わせると、とにかく、金、金、金の世界で、FIFAが今回のW杯で、初めて「Hydration break(給水タイム)」を導入したのは、テレビ中継のコマーシャルを入れるため。また、今回のW杯は、「北中米大会」と銘打って、米国、カナダ、メキシコの共催としながら、主要カードのほぼ全てが米国内で開催された歪な大会になったのは、米国メディアからの放送権収入獲得が目当てだったーなどと厳しく批判しておりました。

 そもそも、スポーツ興行とは、胴元による「不正」の上で成立しているので、トランプ大統領が介入したり、FIFAがダイナミックプライシングを導入して、チケットが高騰したりしたことも、「別に驚くべきことでもない」と彼は達観しているのでした。

 まるで「騙される方が悪い」といった感じでした。

Let’s blow this popsicle stand!

 楽しい歓談の時間も過ぎ、そろそろ、「お開き」ということになった時、H君は、

 Let’s blow this popsicle stand!

 と言うのです。 えっ?どういう意味??? 彼によると、popsicleとは日本のアイス「ガリガリ君」みたいなもの、standとは「屋台」のことだというのです。丁寧の意味では「この店から出ましょう」、若者言葉では「ずらかろうぜ」と意味になるようでした。これが日常語として、普段、普通に使われているというのです。とにかく、popsicleとはアイスキャンデーの商品名ですが、米国人で知らない人はいないぐらい、皆が知っているというのです。でも、日本人でpopsicle の意味を知っている人は、留学や駐在経験のある人で、10%ぐらいでしょうかねえ。

 誕生会で、婿殿が話してくれた中で、一番有り難かった言葉は「年齢なんて、単なる数字に過ぎませんよ」という慰め言葉でした。彼には日本人のような機微な心と繊細さを持ち合わせています。本当に嬉しかったでした。

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