飛び抜けて優秀なインド人たち

インド タージマハル寺院(出典 Wikimedia commons) 雑感
インド タージマハル寺院(出典 Wikimedia commons)

 昨日午前、東京・池袋の新文芸坐で映画「ネタニヤフ調書」を観た後、ランチをどうしようかと駅近くを散策しました。実は、中学時代の旧い友人2人に声を掛けて「ランチビールでも一緒に如何ですか?」と誘ったのですが、2人とも所用があって断られてしまいました。年を重ねても皆さん、結構忙しい毎日を送っているんですね。

懐かしいキンカ堂地下食堂

 それで、駅近くを「孤独のグルメ」のように、フラフラ歩いたのですが、食指が動くような店が見つかりません。映画館「新 文芸坐」に行ったのも半世紀ぶりですし、池袋東口はすっかり様変わりしてしまいました。辛うじて、駅ビルの西武百貨店とPARCO(昔は丸物百貨店)は健在のようでしたが、三越百貨店は消えて、今や駅近は家電量販店だらけになっていました。池袋に来れば、必ずと言って良いくらい昔よく通っていた新栄堂書店はなくなってしまった、と思ったら、南口に移転したようですね。この新栄堂書店の近くにキンカ堂という生地・洋服屋さんがあり、その地下に食堂があり、よく家族と一緒に行ったものでしたが、かなり昔に閉店してしまいました。恐らく、キンカ堂を知る人はもう少ないことでしょう。

本場のインド・カレー店

 結局、池袋はやめて、自宅近くの最寄駅に戻り、その近くのカレー屋さんに入りました。Googleマップで検索したところ、異様に点数が高かったからでした(笑)。ただし、「食べログ」では点数が異様に低いのです。ネットの点数(評判)も当てになりませんね(苦笑)。

 日本に出店している本場インド・カレー店は、ほとんどネパール人が経営しているという話を聞いたことがあったので、その店の主人に「ネパールですか?」と聞いてみました。そしたら、主人は「珍しいインドですよ」と非常に饒舌で、結局、演説口調で、ずーーーと喋り続けるのです。

 彼は、インドのコルコタ出身で、日本にはもう17年も住んでいて、奥さんは日本人なので、日本語がペラペラでした。確かに、日本のインド料理店のほとんどがネパール人かスリランカ人が多く、インド人はほとんどいない、と話していました。彼らは顔や仕草を見れば、何人(なにじん)か分かるのかしら?それとも言語かな? 

 いきなり、本題から離れますが、昔ジプシーと呼ばれていたロマ人とは、北部インドから約1000年前に移住してきた人たちを指すんですね。もともとインド・アーリア人ということになります。

珍しい?イスラム教徒

 さて、インド人といえば、ほとんどがヒンドゥー教徒だと思っていたら、店の主人はイスラム教徒だというのです。へー、と思ってしまいました。「イスラム教徒でしたら、パキスタン人ではないのですか?」と私が聞くと、彼は「いや、インドは世界一、イスラム教徒が多い」と確信を持って言いました。

 しかし、これは間違いで、後で調べてみたら、世界のイスラム教徒で一番多い国はインドネシアで約2億4000万人、2位がパキスタンで約2億人、3位がインドで約1億9000万人になっていました。とはいえ、インドのイスラム教徒は、日本の人口より多いんですね。インドと言っても複雑で、一言では語れません。

 彼は、母国インドに対する愛情に溢れているせいか、今の現状に対して大変批判的でした。目下、中国を抜いて世界一の人口(約14億5000万人)を誇り、GDPは、2026年には日本を抜いて世界4位になるといわれるインドですが、彼に言わせると、若者の失業率が高く、経済的に停滞し、貧富の格差が激しく、人口の約8割を占めるヒンドゥー教徒が政官財界の要職を独占していると言います。こういった不満は、彼がイスラム教徒だからなのでしょう。

 ちなみに、インドの宗教分布は、①ヒンドゥー教(約79.8%)②イスラム教(約14.2%)③キリスト教(約2.3%)④シク教(約1.7%)⑤仏教(約0.7%)⑥ジャイナ教(約0.4%)…の順になっていました(2011年の国勢調査)。 

モディ首相を批判

 特に彼が批判していたのはモディ首相です。彼に言わせると、ヒンドゥー至上主義者のモディは、国民に全く目を向けず、モディ一族のためだけに利益を誘導してファミリービジネスしかしていないというのです。しかも、モディは小学校しか出ておらず、まともな教育を受けていないから、stupid だと言い張るのです。また、彼に言わせると、インドには健康保険制度も国民年金もなく、日本の消費税は10%ですが、インドでは17.5%もあるといいます。だから「日本はとても良い国です。街中でホームレスはいても、餓死する人はいないでしょ? インドでは違います」と言うのです。

 私は、映画「ネタニヤフ調書」を観たばかりでしたので、イスラエルもインドも汚職が蔓延っているのか、と痛感しましたが、家に帰ってから、「新聞記者はウラを取らなければならない」と思い、少し調べてみました。

 まず、モディ首相は多数を占めるヒンドゥー教徒ばかり優遇するのは間違っていないかもしれませんが、学歴がないということは間違いのようです。グジャラート大学の政治学修士号を取得しているからです。また、インドに健保も年金もないことは確かですが、企業の従業員や民間向けの保険や年金はあるようです。日本のように国家(厚生労働省)がやっていないということです。

 消費税は、インドの場合、かなり複雑で、生活必需品は5%、その他、家電や自動車などは18%、タバコや高級品など奢侈税は最大40%になっているようです。

IT大手のCEOはインド系ばかり

 正直に言いますと、私自身、インドには行きたいとは思いませんし、あまり興味もないのですが、こうして、カレーを通してインドが身近になってくると、無関心ではいられなくなります。何しろ、2030年には、ドイツを抜いて、米国、中国に次ぐ世界第3位の経済大国になるという予想もあります。

 何と言っても、インド人は「ゼロ」を発見した民族ですから、数学が飛び抜けて得意で優秀です。そのせいか、IT大手企業のGoogleのCEO(スンダー・ピチャイ)も、マイクロソフトCEO(サティア・ナデラ)も、AdobeのCEO(シャンタヌ・ナラヤン)もインド系(米国人)です。

 第2次大戦後、英国など欧州が没落して覇権(政治経済の中心)は米国に移りましたが、戦後80年を過ぎて、トランプさんの発言や行動を鑑みると、もう覇権は、米国から中国、インドという「四大文明」に回帰しつつある、ように見えます。

ペルシャ文明の破壊を許すな

 2026年になって、国際法を無視してヴェネズエラ、イランと侵攻が続いた米国に対して国際社会は不信感を抱いています。ローマ教皇でさえ批判しました。建国わずか250年の米国は、いくら世界最強の武力を使っても、古代から続くペルシャ文明を壊滅出来ませんよ。いや、そんなこと、絶対に許してはいけません。

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