会社勤めを終えて、用もなく自宅近辺をウロチョロするようになると、すっかり「景色」が変貌していることが分かります。
会社勤めの通勤電車内や街中では、ダーク色のスーツを着込んだ元気の良い働き盛りの人ばかりと接触しておりましたが、今では、遭遇するのはお爺さんとお婆さんばっかりです。平日の昼間ですから、当然、若い人は少ない。自分のことを棚に上げて話すようですが、日本は「老人大国」だということを改めて悟らされます。
人間歳をとると、やはり、身体のあちこちにガタが来て、普通に歩くことが困難な人にも多く出会います。街中に、心身に障がいを抱えている方がこれほど多くいらっしゃったのか、と初めて気付かされます。
今でも少しだけ関心があるファッションに目を転じると、やはり、残念ながら、歳をとると、人はもう他人の目を気にしなくなるので、ダサい格好をした人ばかりです。日本人は特に。
そんな中で、私がよく日帰り温泉の帰りに立ち寄るファストフード店(Mではありません!)で、珍しく格好良いお爺さんを見かけました。歳の頃、73〜74歳といった感じです(あくまで私見)。痩せ型で、ピッと背筋が伸び、濃紺のジーパンに黒のダウンジャケットという服装でしたが、帽子を被っていました。その帽子は頭頂部が平らになっていて、頭頂部が丸い野球帽とは違います。調べてみたら、それは、ミリタリー・キャップだということが分かりました。
戦争は平和なり
今の世界は、「戦争による平和」を蛮行するプーチン、トランプ、ネタニヤフに代表されるように「軍事行動社会」です。平和な日本ですが、あんなにミリタリー・キャップが似合う日本人もいないなあ、と思いました。彼の顔も表情も見ることなく、彼の立ち居振る舞いを、あたかも、パリ・コレのランウエイを歩くモデルさんを見るかのように時々、チラッと盗み見したりしました。
そのうち、急に、彼の被っているミリタリー・キャップが私も欲しくなってしまいました。その足で、自宅近くのアウトレットに行き、総合案内所に駆け込み、「ミ、ミ、ミ、ミリタリー帽子を売っているお店はありますか?」と尋ねたところ、受付の女性が、吹き出そうとするところを抑えて、一生懸命に調べてくれて、紹介されたお店で購入して来ました。それが写真の帽子(4290円)です。
まあ、あたしゃ、彼ほど格好良くはないでしょうが、この帽子を被ると背筋がピッと伸びるから不思議です(笑)。


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