目下、ノーベル賞科学者山中伸弥さんとタモリの司会進行で放送中のNHKシリーズ「人体Ⅲ」を、偶然ですが見て、大変興味深く拝見しています。
人体は40兆個もの細胞で出来ている、と言われても全く想像すら出来ず、ただただ驚くばかりでした。高校の生物の授業では、細胞とは、核の周りにリボソームとかゴルジ体とかミトコンドリアとかが入ってはいますが、ガラガラ状態だったと習ったような記憶があります。しかし、研究が進むと、実際、細胞の中には、「運び屋」と呼ばれるキネシンとか、タンパク質のダイニンとか、色んな物質が押し合いへし合い状態であり、CGで再現された細胞内部は、まるで通勤電車のおしくらまんじゅうのような状態だったのです。
たった一つの細胞から生命が誕生
そもそも、「生命」はたった一つの細胞が分裂を繰り返して、植物や動物などの地球上の生物になったといいます。そんな科学的事実を突きつけられると、頭がクラクラするほどでした。「人類、皆兄弟」どころか、細菌や植物まで「細胞きょうだい」だったのです!
ビッグバンで宇宙が誕生したのは約138億年前、地球が誕生したのは約46億年前、そして、生命が誕生したのが約40億年前といいます。その約40億年前に、20種類のアミノ酸から出来た一つの細胞が誕生し、それが分裂を繰り返して「細胞きょうだい」を生み出し、これらの細胞が結合して細菌や微生物といった極少なものから植物や動物など複雑なものまで、生物の誕生に繋がったというのです。
最終普遍共通祖先LUCA
その最初の一つの細胞のことを「最終普遍共通祖先」というそうです。英語では、Last Universal Common Ancestor(LUCA)といいます。番組では、ルカちゃんと呼んでいました。
それを聴いた私は、驚くの驚くまいの。Lucaは、私の6歳になる孫の名前だったからです。大逆転現象じゃありませんか(笑)。これからルカ君に対して、「最終普遍共通祖先」様として、「はっはぁ~」と奉らなければいけませんね…。

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