ジョージ・ハリスン、没後四半世紀

私のジョージ・ハリスン・コレクション keiryusai.net 雑感
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 先日、ラヂオを聴いていたら、聴いたことがない、ビートルズにとてもよく似た曲が掛かっていました。「誰の曲だろう?」とても気になりました。何しろ私は自他ともに認めるビートルズ・フリークです。日本で発売されたビートルズの全てのCDは購入していますし、知らない、聴いたことはない曲はない、と自負しております。1970年の解散後、ソロになったジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターのCDも大体持っています。ジョンとポールは全て、ジョージは9割、リンゴは恐らく6割ぐらいですが。

 その曲はビートルズにとてもよく似ていますが、ビートルズの曲ではないことは自信を持って言えました。ジョンとポールの声ではない。ビートルズの亜流バンド?それにしては上手すぎるし、一体誰なのだろう?と思っているうちに、曲が終わって、DJが曲を紹介してくれました。

 「ジョージ・ハリスン、1989年の曲、『チアー・ダウン』でした」

 えっ?「チアー・ダウン」?知らなかった。調べたら、映画「リーサル・ウエポン2」(1989年)で使用された楽曲で、ジョージとトム・ペティの共作だとか。この曲が収録されているCDは、ベストアルバム「ダーク・ホース1976ー1989」。…あ、ベストアルバムということで、曲が重なるということで、かつて購入したことがなかったCDでした。道理で知らなかったはずです。

 早速、通販で購入したら1週間経ってやっと届きました。ベストアルバムだと思っていたら、当時の新曲が2曲(”Poor little girl” “Cockamamie business”)も入っており、これらも初めて聴く曲でした。不覚でした。これでは「ビートルズ・フリーク」を自称できませんね(苦笑)。

 「チアー・ダウン」Cheer downは、「カラ元気を出せ」といった意味のジョージの造語のようです。辞書には載っていませんが、ネットでは「ジョージの楽曲」として説明されています。

 この曲がビートルズに似ていると思わせましたが、実際には、ジョージのソロの最大のヒットになった「マイ・スゥイート・ロード」を思わせるスライドギターが特徴的でした。音楽の好みは、多感な14歳の頃に聴いた音楽が、その人に最も左右し、影響するのではないでしょうか。年を重ねるとロックは重たく、というより、うるさくて落ち着かなくなりますが、もう懐メロを聴いているようで、抜け切れませんね。

名曲揃いのソロアルバム

 これを機会に持っているジョージのアルバムを久しぶりに聴き直してみました=写真=。驚くほどの名曲揃いでした。ジョージは2001年11月29日、58歳の若さで亡くなっていますが、もう四半世紀も昔になってしまいました。ジョンとポールという奇跡的な才能に恵まれた二人の陰に隠れてジョージは目立たない存在でしたが、特に、実質的な最後のアルバム「アビイロード」に収録されたジョージの「サムシング」はビートルズ代表曲のベスト5に入るはずです。

 ジョージはビートルズの4人の中で最年少で、ポールも「弟のようだった」と回想していましたが、実際、ポールは1942年6月18日生まれ、ジョージは1943年2月25日生まれです。英国では学年が1年違いますが、わずか8カ月しか違わず、日本だったら、ポールとジョージは同学年になるんですよね。

 今さら、「ジョージを再評価するべきだ」というつもりはありませんが、ソロになってからの隠れた名曲は多くの人に聴いてもらいたいですね。ソロになった後期にELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)のジェフ・リンと知り合い、彼のプロデュースや共作が増え、ジョージの楽曲のオーケストレーションがジェフ・リンによるもののせいか、まるでELOの曲にも聴こえます(”FAB” “this is love”など)。

 特に、ジョージの死後に発売された最後のアルバム「ブレインウォッシュド」(2002年)に収録されている「悠久の輝き」Rising Sunはいいですね。恐らく、ジェフ・リンによる「サージェント・ペパーズ」を思わせるオーケストレーション、ジョージのスライドの「泣きギター」と泣きそうなボーカル。5分27分の壮大な曲です。

 そして、このアルバムのタイトル曲にもなった「ブレインウォッシュド」Brainwashedでは「日経平均に洗脳され ダウ指数に洗脳され」…「神よ神よ神よ 我々にこの腐敗を止める力さえあれば」などと歌っています。まるで、ジョージの遺言のように聞こえました。

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