東京・上野の東京都美術館開館100周年を記念した「大英博物館 日本美術コレクション」展に行って来ました。サブタイトルに「海を越えた江戸絵画 百花繚乱」なんて、賑々しくも、大胆に名乗りを上げておりましたからね。
前宣伝も賑々しかったせいで、実は、私は会期の2カ月も前の5月に「平日限定 超早割前売券」を購入したのでした。一般2300円のところ、な、な、何と1900円です。400円も安い! 大喜びでしたよ。
怒りの法則
そしたら、パンフレットを見たら、65歳以上のシニアなら、最初から1600円で、6月から発売の前売券でしたら、1400円で済んだのです。騙された!「早く、言ってよ〜」です。400円も得したと思ったら、500円も損していたじゃありませんか。ったく、こんなのばっかです。ちなみに、現在、日本は、人口の3分の1が65歳以上となっている超高齢社会ですから、私以外でも騙された人がいたかもしれません。
怒りが収まらなかったせいか、不運が続きます。午前10時30分頃、会場に着いたら、暇なお爺さんとお婆さんを中心に蛇のようなトグロを巻いて並んでいるではありませんか。結局、20分も並びましたよ。これで、怒りは不運を呼び込むことがよく分かりました。怒りの法則です。人間、怒ったら負けです!(笑)。
皆さんに忠告しておきますが、平日の午前は、「空(す)いている」と期待して美術館に行ってはいけません。行く(到着する)としたら、平日の正午ですね。実際、もう、誰も並んでいませんでしたから(苦笑)。

すっかり捻くれてしまったので、「もう、多額の交通費と入場料を掛けて、都心の美術館なんか行くもんか」と思ってしまいましたよ。それに、「大英博物館 日本美術コレクション」なんて言っても、明治になって、アングロ・サクソンの大金持ちによって海外に流失したものに過ぎないじゃないか!わざわざ大英博物館に寄贈したコレクターの大々的な写真と名前まで展示されているのです。見れば腹が立つほど、実に良いコレクションです。まさに、最高の芸術品が流失しちまったものです。
フェノロサの矛盾
そう言えば、明治のお雇い外国人(東京帝大)教授のフェノロサ(現在の貨幣に換算すると年収1億円以上)も、自前で買った「平治物語絵巻」や仏像など「国宝級」の日本美術品数千点を米国に持ち帰ってしまいました(ボストン美術館に寄贈)。もっとも、フェノロサは、バカな薩長政府が打ち出した「廃仏毀釈」によって全国の寺院が荒廃したり、取り壊されたり、仏像なども破壊されたりする蛮行を目の当たりにして、日本美術に「真の芸術」を発見し、「国宝」の制定に尽力した貢献者であり、恩人でもありますが。
当時の日本人は、日本美術に関心が薄く、価値すら見出せず、二束三文で売っぱらったのは事実です。今更、「返してくれい!」と言っても、返却してくれるわけもなく、もう今の日本国の経済力では、高騰した美術品を取り戻すことなど出来るわけありませんよね?
大英博物館の悪口を書いてしまいましたが、私が生意気にも学生時代の1979年にロンドンに旅行した時、入場無料でした。観光客として、そして貧乏学生としては本当に有り難かったことを覚えています(今でも無料のようです)。
観に行く価値、十分にあり
写楽、広重、北斎、歌麿ら私も大好きな浮世絵は、版画ですから、国内にも結構残っていますが、肉筆画となると駄目ですね。流失してしまったまんまです。今回、初の「里帰り」と言われている円山応挙「虎の子渡し図屏風」、喜多川歌麿「文読む遊女」、河鍋暁斎「鳥獣戯画 鼠曳く瓜に乗る猫」などは食い入るように見させて頂きました。特に、葛飾北斎の肉筆画「流水に鴨図」(1847年)は、とびきり上出来で目を奪われてしまいました。北斎らしくない若冲のような写実的な描写に驚かされました。どんな絵なのか?これは、写真撮影が許されなかったので、このブログには掲載できませんが、検索すれば、画像が出てきました。
仕方がないので、館内で写真撮影が許された狩野重信「琴棋書画仙人図襖」の写真(一部)を以下に掲載しておきます。

有り難う御座いました。御礼に、「この美術展は、観に行く価値は十分にありますよ」と、ブログにベンチャらを書いておきます。

コメント