書評 紫式部も藤原道長も幸福だったのか?現実は厳しい 倉本一宏著「紫式部と藤原道長」(講談社現代新書、2023年9月20日初版)を読み終わりましたが、最後の方は、私自身も、何とも喉がかわいて、病悩でのたうちまわってしまう感慨に襲われてしまいました。 藤原道長の晩年がそうだったからです(藤原実... 2024.07.12 書評
書評 紫式部と藤原道長の意外な関係 NHK大河ドラマはいまだに世間の皆様方に影響力があります。今年(2024年)の大河ドラマは「光る君へ」(脚本大石静)で、「源氏物語」を書いた平安時代の紫式部が主人公になっていますが、登場する人物関係が複雑で、どうしても「参考文献」が読みたく... 2024.07.09 書評
書評 毀誉褒貶の人、堤康次郎(1) 老川慶喜著「堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業」(中公新書、2024年3月25日初版)を読み始めています。 軽井沢や箱根などの別荘地の開発者、目白文化村や国立(くにたち)学園都市(東京商科大学、現一橋大学)などの住宅開発、それ... 2024.07.04 書評
書評 麻田雅文著「日ソ戦争」を読み終わりました 麻田雅文著「日ソ戦争 帝国日本最後の戦い」(中公新書、2024年4月25日初版)をやっと読み終わりました。文章や内容が難しかったわけではありません。読むのに時間が掛かってしまったのは、ヤルタ協定の密約とはいえ、日ソ中立条約を一方的に破棄して... 2024.06.25 書評
書評 麻田雅文著「日ソ戦争」を読み始めています 今、結構巷で話題になっている麻田雅文著「日ソ戦争 帝国日本最後の戦い」(中公新書2024年4月25日初版)を読み始めています。評判通り、かなりの力作です。 著者の麻田氏は1980年生まれで、今年44歳。岩手大学の准教授です。私のような老師... 2024.06.20 書評
書評 柏原光太郎著「東京いい店 はやる店」を読了しました 柏原光太郎著「東京いい店 はやる店」(新潮新書)を読了しました。 6月17日付の《渓流斎日乗》の記事「柏原光太郎著『東京いい店 はやる店』を読み始めました」の中で「物足りないなあ」とかなり露骨に批判してしまったので、名誉挽回、汚名返上にな... 2024.06.18 書評
書評 柏原光太郎著「東京いい店 はやる店」を読み始めました 物足りないなあ 先日、久しぶりに有楽町の大型書店に行って、本を何冊か買い込んで来ました。やはり、「リアル店舗」は良いですね。会計の際、お店の人に「つぶさないで続けてくださいね」と御願いしておきました。今は、その時購入した本の中の一冊、柏原... 2024.06.17 書評歴史雑感
書評 レイチェル・カーソンの遺作「センス・オブ・ワンダー」考 新聞の書評欄でその存在を知ったレイチェル・カーソン著、上遠恵子訳「センス・オブ・ワンダー」(新潮社、1996年7月25日初版)を読了しました。2018年版で62刷ですから、かなりの大ベストセラーです。環境問題に警鐘を鳴らした「沈黙の春」で世... 2024.05.24 書評
書評 加藤文元著「数学の世界史」を読み終わりました 加藤文元著「数学の世界史」(角川書店、2024年2月28日初版)を読了しました。正直、「やっと」を付け加えた方が正確かもしれません。中盤から複雑な数式や公理が出てきて、自分自身、どれだけ理解出来たのか心もとなくなったからでした。 アル=フワ... 2024.05.13 書評
書評 加藤文元著「数学の世界史」(角川書店)を読み始めました こんな面白い本は久しぶりです。 加藤文元(かとう・ふみはる)著「数学の世界史」(角川書店)。2024年2月28日初版です。著者の加藤氏は1968年生まれで、東工大名誉教授、宇宙際幾何学センターの所長などを務めています。「ガロア 天才数学者... 2024.05.02 書評