三菱UFJ銀行から今年7月中旬、急に「2300万円の返済のご意向を確認したい」との簡易書留が大阪の実家の母親に届き、「相続放棄」のために粉骨砕身した息子である記者の奮闘記事(2026年9月30日付朝日新聞夕刊社会面)を興味深く拝読しました。
何でこうなったかと言いますと、記者の母親の兄、つまり記者の伯父が今年2月に莫大な借金を残して亡くなり、伯父の娘2人は5月に相続を放棄し、他の親族も相続放棄したため、まわり回って、伯父の妹である記者の母親に「催促」が届いたというのです。
記者の母親と伯父は折り合いが悪く、長らく音信不通で、伯父が亡くなったことも、莫大な借金を残していたことも知らなかったので、そりゃあ、ビックリ仰天しますわいなあ。
それなら、母親も相続放棄すれば良いのですが、口頭で説明しただけでは済まず、物事はそう簡単に進みません。そこで、記者は旧知の弁護士に聞くと、「私なら5万円でやりますよ」と言われたというのです。ご、ご、5万円!でっせ。そこで、記者は「自分でやってみるか」と決心し、裁判所のHPで調べると相続放棄の手続きに必要な書類がずらりと並んでいました。
それは、①伯父の出生から死亡までのすべての戸籍(除籍、改製原戸籍)謄本②伯父の住民票除票か戸籍附票③伯父の父母や祖父母から直系尊属の死亡の記載のある戸籍④母の戸籍謄本ーの四つでした。しかし、何をどこで請求したら良いかよく分からない。そこで、記者は自分が住んでいる宇都宮市役所の市民課に足を運び、丁寧に説明してもらい、③の戸籍附票は、本籍地のある奈良県の自治体でしか入手できませんでしたが、それ以外は宇都宮市役所でも入手することが出来ました。手数料や切手代などで計3360円。
やっと書類が揃い、母親が8月5日に奈良家庭裁判所に申述書とともに簡易書留で郵送し、同月8月28日付で「相続申述受理通知書」が届き、手続きが完了。これでやっと、「身に覚えのない借金」から解放されたというのです。
私はこの記事を読んで、他人事とは思えず、自分の身にも降りかかってくる可能性を全否定できないなあと思いました(苦笑)。同時に、銀行の、警察か探偵まがいの「捜索」には恐れ入りましたよ。「相続」の可能性がある人間はどこまでも辿って追いかけてくるんですね。何億も遺産を残した富裕層だけでなく、こうして莫大な借金を残した人の「相続」まで追及するとはねえ!いやはや驚きました。
弁護士丸儲け?
もう一つ。ズブの素人が散々苦労を重ねた末、相続放棄の手続きがやっと出来ましたが、直接経費は大体、5000円ぐらいで済んだようです。でも、弁護士に依頼するとその10倍の5万円とは、まるで「坊主丸儲け」ですよ(不適切な表現)。旧知の弁護士ですから、「5万円で安くしとくよ」といった感じだったので、もしかして、相場なら10万円請求されたかも知れません。
世の中には悪徳弁護士が沢山いますからね。「弁護士丸儲け」と書くと、怒られるかなぁ〜?「悔しかったら、今から勉強して、弁護士になれば?」と言われるのが関の山でしょうけど…。

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