埼玉県比企郡嵐山町の「杉山城跡」

杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町) 歴史
杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)

 ゴールデンウイーク(GW)後半を利用して杉山城跡に行って参りました。「続日本100名城」に選出されていますが、もし、杉山城を御存知の方がいらっしゃるとすれば、余程の通です(笑)。まあ、お城マニアです。会社の後輩にH君というお城マニアがおりまして、「えっ?まだ杉山城に行ってないんですか? 遅れてる~」といつも批判されていますから、「今年こそ」と出掛けたのでした。H君は私に負けずと劣らぬお城マニアで、私がまだ行ったことがない「島原の乱」の原城(長崎県)も、国宝・彦根城も安土城(滋賀県)も、結構制覇しています。逆に、彼がまだ行っていなかった古河城(茨城県古河市)とその家老で渡辺崋山が肖像画を描いた「鷹見泉石像」(国宝)も知らなかったので、私が教授したところ、その週末に直ぐに出掛けるほどの行動派です。

武蔵嵐山駅から1時間!

 杉山城(埼玉県比企郡嵐山町)は東武東上線の武蔵嵐山駅から約35分だということで、「これは楽勝だ!」とほとんど無計画で出掛けました。頼りは、スマホのアプリ「Googleマップ」です。これが、結果的にも、道順の間違いも分かり、大変役に立ちました。「有難う、Googleマップ」です。途中、人間がほとんど歩いていないので、隠れて、「歩きスマホ」を敢行致しました!ごめんなさい!!

 途中、嵐山町役場に立ち寄って、スタンプとお城カードをもらいに行ったので、結局、駅から杉山城跡まで丸1時間も掛かってしまいました。恐らく、遠回りしたのかもしれませんけど、本当に老骨に鞭を打つ感じで疲れました。帰りも歩きましたが、35分はまず無理ですね。駅から城跡まで、速足でも40分は掛かることは覚悟してください。駅前にタクシーも待機していませんし、車がなければ歩くしかありませんが、昔の人は皆、歩いていましたからね。老人には良い運動になります。

 駅前にほとんど飲食店がなかったのですが、駅近におにぎりや太巻きなどを売っている売店があったので、そこでランチを仕入れて来ました(笑)。

杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)
杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)

15世紀、山内上杉氏が築城

 杉山城は当初、後北条家(小田原北条氏)が築城した城だと言われてきましたが、2002年(平成14年)からの発掘調査で、戦国時代初期の15世紀に、山内上杉氏が扇谷上杉氏に対抗して築城したものだという説が有力になりました。

本郭ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)
本郭ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)

 時を遡ること鎌倉時代。この辺り、武蔵国比企郡は、まさに鎌倉幕府の有力御家人比企能員が治めていた領地で、今では「比企城館跡群」として、杉山城は、菅谷館(嵐山町、畠山重忠館跡)、松山城(吉見町、扇谷上杉氏の築城か)、小倉城(おぐらじょう、ときがわ町、後北条氏重臣遠山氏居城か)とともに、国史跡に指定されています。杉山城からは「鎌倉街道」も見えるので、恐らく、12~13世紀、坂東武士の比企氏が居城としなくても、この「杉山」を監視台にしたのではないか、と想像したくなりました。

馬出郭ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)
馬出郭ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)

 15世紀に本格的に杉山城を築城したとされる山内上杉氏は、古河公方足利氏と扇谷上杉氏と三つ巴の厳しい戦いを繰り広げたようです。

空堀ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)
空堀ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)

 ですから、空堀を掘って、敵を待ち伏せしたり、切岸から弓矢で敵を襲ったりしたことでしょう。

 今では、その戦場の跡形もなく、想像も出来ませんけど、恐らく多くの血が流れたことでしょう。

外郭の切岸ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)
外郭の切岸ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)

 そもそも、お城とは戦闘の場ですから当然ですが、平和な時代に生まれた現代人では、殺戮現場を想像すらすることが出来ず、そのお蔭で、呑気に、郭跡に新聞紙を引いて、駅近の売店で買った太巻きで誰にも監視されずに独りランチをしてしまいました。(もし、杉山城跡に行かれるのなら、新聞紙かシートをお持ちになれば、日陰の郭跡でランチが出来ます。ゴミは持って帰りましょう!)

外郭ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)
外郭ー杉山城跡(埼玉県比企郡嵐山町)

杉山城跡は私有地だった!

 太巻きを頬張りながら、独り考えました。杉山城跡を散策しましたが、広さは8ヘクタールもあるといいます。この広大な敷地は、国有地なのかな?それとも埼玉県有地なのかな?少なくとも嵐山町有地に違いない。だって、ここは農地や、ましてや住宅地として使えず、せめて、林業として使うしかない。しかし、安い外国産の木材が輸入されて、林業としても成り立たないことでしょう。「城跡」として公開するしかないけど、そう言えば、入場料すら取らない。どうやって、維持しているのだろう?~云々。

 そしたら、何と!看板には「私有地」と書かれていました。比企氏の末裔の方か、畠山氏の末裔の方なのか、どなたか分かりませんけど、こうして、城址を無料で公開して頂けるなんて、大変有難いことです。小生は、こうしてブログに書くことしかお役に立てませんけど、感謝、感謝です。

 この時期、ウグイスが、姿は見えませんけど、何羽も何羽も「ホーホケキョ」「ホーホケキョ」と鳴いていました。ウグイスの鳴き声を聴きに杉山城跡を訪れるのもオツなもんですよ(笑)。

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