近現代史

書評

CIAの対日工作 春名幹男著「秘密のファイル」を読了しました

過日、NHKで放送された「映像の世紀」で、米大統領直轄の情報機関「CIA」の暗躍ぶりを如実に活写しておりました。1953年、イランで石油国有化を宣言したモサデク政権を巧みな世論操作と秘密工作で転覆させ、1956年のハンガリー動乱では、「ラジ...
書評

「ゾルゲ事件 80年目の真実」で私は転向しました

名越健郎著「ゾルゲ事件 80年目の真実」(文春新書)を読了して深く深く考えさせられました。この本は、機密解除資料を元にして書かれたミハイル・アレクセーエフ「あなたのラムゼイ」「あなたの忠実なラムゼイ」とアンドレイ・フェシュンの「ゾルゲ事件 ...
書評

名越健郎著「ゾルゲ事件 80年目の真実」を読み始めました

11月20日に発売されたばかりの名越健郎著「ゾルゲ事件 80年目の真実」(文春新書)を読み始めました。まだ前半の途中ですが、最先端の研究成果が網羅され、恐らく現在手に入る、約200冊と言われるゾルゲ事件関連本の中で、最も整理された良くまとま...
歴史

「三井村」日本橋と血盟団事件、CIA東京支局

先月、芸能情報業界のドンであるX氏と、東京・日本橋室町にある明治2年創業の老舗蕎麦屋「室町砂場」で秘密の会談をしたことをこの渓流斎ブログに書きました。室町将軍 そしてまた、この日本橋は、コレド室町や三越百貨店など三井系の建物が林立し、「三井...
歴史

不幸は連鎖してしまうのか?

先日放送されたNHK「映像の世紀 ふたつの敗戦国 日本 660万人の孤独」の中で、敗戦後、満洲(現中国東北部)から命からがら日本に帰還できても故郷に居場所がなく、辺境の地で開拓に乗り出す人々がいたことを知りました。その中で、福島県浪江町で重...
書評

司修著「孫文の机」を読了

10年前に解散した「おつな寿司セミナー」 明日11月18日(月)、ちょうど10年前に解散した「おつな寿司セミナー」の皆さんが小生の慰労会を兼ねて集まってくださることになりました。どなたがいらっしゃるのか、トップシークレット扱いなので分かりま...
歴史

第62回諜報研究会「第二次世界大戦を挟む財界人、インテリジェンス関係者の足跡」

11月9日(土)、東京・早稲田大学で開催された第62回諜報研究会に参加して来ました。先月は所用で欠席したため、久しぶりの参加でした。2人の講師が登壇し、共通テーマは「第二次世界大戦を挟む財界人、インテリジェンス関係者の足跡」でした。 正直申...
歴史

尾崎秀実=リヒヤルト・ゾルゲ没後80周年記念国際ワークショップにまだら参加しました

今年2024年は「ゾルゲ事件」の首謀者リヒヤルト・ゾルゲと尾崎秀実が治安維持法、国防保安法、軍機保護法違反などで1944年11月7日に処刑されてちょうど80年ということで、東京の拓殖大学文京キャンパスで記念国際ワークショップが11月7日と8...
歴史

ポツダム宣言受諾、陰の立役者吉田主馬

石黒賢のファミリーヒストリー 先日放送されたNHK「ファミリーヒストリー」の俳優石黒賢さん編を何気なく見ていたら、驚くことばかりでした。彼の父親で日本人初のプロテニス選手だった石黒修さん(2016年、80歳没)ならよく存じ上げておりましたが...
書評

臣籍降下した11宮家51人

「歴史人」2024年10月号の特集「天皇と皇室の日本史」は大いに勉強になりました。 日本の歴史=天皇の歴史、と言い換えてもいいぐらいですから、日本史を知るには「天皇史」が欠かせません。ただ、戦国時代から江戸時代にかけては、天皇の権力は失墜し...