書評

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大河ドラマ「べらぼう」の舞台裏:蔦屋重三郎と江戸の戯作者たち

S氏の山中湖別荘への行き帰りの電車の中など、ここ何日もNHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公である書肆蔦屋重三郎関係の本をずっと読んでおりました。2冊読破しましたが、1冊は、松嶋雅人著「蔦屋重三郎と浮世絵」、もう1冊は、鈴木俊幸著「『蔦重版』...
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鶴見太郎著「ユダヤ人の歴史」を再読終了しました

目下、話題沸騰の鶴見太郎著「ユダヤ人の歴史」(中公新書)を読了しました。実は、1回読んだだけではよく分からなかったので、2回読みました。3回目? いや、もういいでしょう。 読みずらかった理由は、固有名詞が、いわゆる新聞協会の用字・用語ではな...
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古代のイスラエルとイランは「友好的」だった?

ついに「中東戦争」が勃発してしまいました。トランプ政権の米国までもが国際法に違反して参戦して、イランの核施設3カ所を空爆しました(6月21日)。本日(6月24日)の最新ニュースでは、「イスラエルとイランが完全なる停戦合意に達した」(トランプ...
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業界の最底辺で棲息するフリーライターの悲哀 「炎上!100円ライター始末記 マスコミ業界誌 裏道渡世」

私は、かつて「大手マスコミ」と呼ばれる会社(J通信社)に長年勤めておりました。戦前の国策会社「同盟通信社」の流れを汲む歴史と伝統のある会社なので、御用通信社として、優遇されていたのかも知れません。そんな大手マスコミと言われても、赤字会社なの...
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涙なしには読めません 斎藤充功著「消された外交官 宮川舩夫」

久しぶりに感動的な名作に巡り合いました。ノンフィクション作家斎藤充功著「消された外交官 宮川舩夫(みやかわ・ふなお)」(小学館新書、2025年6月7日初版)という本です。拙ブログを長年お読みの方でしたら、お分かりだと思いますが、著者の斎藤充...
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秘密組織の実体に迫る 岸俊光著「内調 内閣情報機構に見る日本型インテリジェンス」

岸俊光著「内調 内閣情報機構に見る日本型インテリジェンス」(ちくま新書、2025年4月10日初版)をやっと読了出来ました。戦前戦後の内閣情報機構の通史で、対象期間は、第一次世界大戦のパリ講和会議が開かれた1919年から、日中国交正常化が成立...
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毎日のスクワットのすすめ 酒向正春著「筋肉革命95」

昭和30年の男性の平均寿命は63.60歳 「人生100年時代」と喧伝されておりますが、日本人の平均寿命は、昭和30年(1955年)は男性63.60歳、女性67.75歳でしかなかったんですね(厚労省統計)。還暦になれば、「今年、六十のお爺さん...
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「NFT」も「アートークン」も理解不能でした 成田悠輔著「22世紀の資本主義」

成田悠輔著「22世紀の資本主義」(文春新書)を読了しましたが、私のような昭和アナログ世代の頭では全てを理解することが出来ず、単なる感想文に終わってしまうことをお許しください。 そもそも、何でこの本を読んだのかと言いますと、以前に渓流斎ブログ...
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日本人がほとんど知らない「ソ連崩壊とプーチン報復の真相」 春名幹男著「世界を変えたスパイたち」

少し鳥肌が立つほど興奮する本を読んでしまいました。春名幹男著「世界を変えたスパイたち ソ連崩壊とプーチン報復の真相」(朝日新聞出版、2025年2月28日初版)です。春名氏は、共同通信のワシントン支局長などを歴任した国際ジャーナリストで、私も...
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人類を破滅させないため読むべき本 ユヴァル・ノア・ハラリ著「ネクサス 情報の人類史」を読了

いやはや、すっげー本をやっと読破できました。ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳「ネクサス 情報の人類史」上下(河出書房新社、2025年3月20日初版)のことです。2020年代に読んだ本のベストワン 上下巻(4400円)合わせて500ページ...