長年、個人的にご厚情を頂いております歌舞伎役者の中村京蔵丈が7月19日(土)、東京・目黒の「喜多能楽堂」で2年ぶりに自主公演を復活されるということで、拙ブログでも御紹介させて頂きます。
中村京蔵丈は、国立劇場の歌舞伎養成所の出身で、後に「人間国宝」となる四代目中村雀右衛門の門下生となりました。「世襲制」という厳しい梨園の世界の中で、主役は演じられませんが、「義経千本桜」「東海道四谷怪談」などで好演し、国立劇場奨励賞を受賞。大変な勉強家といいますか研究熱心で、地道に努力を重ねてきた方だと私なんかは見て来ました。
やはり、見ている人は見ているもので、京蔵丈を応援する人も多く、会計ソフト「勘定奉行」のテレビCMの奉行役にも長年抜擢されてきました。そのお蔭なのでしょうか、大変準備時間とお稽古と出費の掛かる「自主公演」を2006年から毎年のように続けてきました。一昨年で一応、その自主公演を打ち止めにする予定でしたが、今回2年ぶりに復活することになりました。東京・目黒の喜多能楽堂が改築され、今年、その「新装開場記念公演」として、中村京蔵丈に白羽の矢が当てられたというのです。

演目は、第1回自主公演と同じ中島敦原作の有名な「山月記」の再演ですが、「新版」と頭に付いているので、多少アレンジされたものと思われます。私も第1回公演は拝見させて頂いておりますが、大変申し訳ないことに、舞台よりも、天気予報が外れて帰りがけに大雨になっていたことを覚えております。ごめんなさい。あれから19年ですか…。
御興味のある方は、ぜひ足をお運びください。
歌舞伎エッセイ「雀躍囀談」
もう一つは、中村京蔵丈の初の歌舞伎エッセイ「雀躍囀談(じゃくやくてんだん)」(飯塚書店)が6月下旬に出版される、というお知らせです。

京蔵丈の師である「四世中村雀右衛門との思い出」や「先人の至言」「海外公演」などが書かれているようです。
こちらも、もし御興味がある方がいらっしゃいましたら、お求めください。

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