本日6月4日は、民主化を求める学生と市民らを中国当局が武力で鎮圧した天安門事件から35年となる日です。中国本土では相変わらず、天安門事件を語ることはタブーで、中国当局は事件はなかったことにしているようです。それどころか、「天安門事件」も「6月4日」もネット上に書き込んだりしたら、当局から直ぐに削除され、場合によっては国家転覆罪や国家安全条例違反などで逮捕される恐れもあります。
本日6月4日付毎日新聞朝刊社説によると、昨年秋、「6」と「4」のゼッケンを付けて抱き合った陸上女子の中国人選手の写真がネット上から削除されたいいます。事件を連想させると当局が判断したようですが、明らかにやり過ぎですね。中国にはネット監視官が、SNS詐欺広告を放置するフェイスブックの監視員より遙かに多くいますから、政府に不都合な真実は瞬時に削除されるといわれています。
こんなこと書いただけでも、中国当局から目を付けられそうですね。
懐かしいケストナーの「飛ぶ教室」
本日6月4日付毎日新聞朝刊コラム「余録」にも実に興味深いことが書かれていました。「6」「4」の文字すら規制される中国では、「6月4日」の代わりに「5月35日」が隠語で使われようになったといいます。5月35日とはつまり、6月4日ということになりますからね。5年前に香港で、息子を失った老夫婦を描く劇「5月35日」が上演され、高く評価されたといいます。このコラムでは、「飛ぶ教室」や「ふたりのロッテ」などで知られるドイツの作家、ケストナーの作品に「五月三十五日」(1932年)がある、と書き出されていて、まず読者のハートをつかみます。
その通り、私もハートをつかまれました。ケストナーの「五月三十五日」「飛ぶ教室」「ふたりのロッテ」…懐かしいなあです。小学生の頃、ケストナーは愛読したものでしたから。そうそう、「エーミールと探偵たち」もありました。
読んだのはもう大昔の話ですから、細かいところは忘れています。久しぶりにケストナー作品を再読して童心に返りますか。
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