暗号資産(仮想通貨)の闇

ビットコイン(出典 Wikimedia commons) 雑感
ビットコイン(出典 Wikimedia commons)

 先日、NHKで放送された「<未解決事件>「File.11」『消えた470億円 ビットコイン巨額窃盗事件』」は、驚愕するしかありませんでした。「世の中、狂ってる」という感想しか思い浮かびませんでした。

マウントゴックス事件

 2014年2月、「Mt Gox マウントゴックス社」(東京・渋谷)では、100万人から預かっていた暗号資産(仮想通貨)のビットコイン470億円分が消失するという大事件が起きました。一体何が起きたのか?

 番組では、逮捕された日本語が堪能なフランス人のマウントゴックス社・マルク・カルプレス社長(当時28)から証言を得たり、日本の警察のIT能力では事件の解明に至らなかったりしたことまで追跡していました。 結局、米国のISR(情報収集・警戒監視・偵察)特別捜査官らが、まるでスパイ小説のように、苦心惨憺の末、一瞬の隙をついて、ロシア人のアレクサンダー・ビニック容疑者(当時38)を突き止め、逮捕します。ビニック容疑者は、マウントゴックス社だけでなく、世界中から4400億円もの規模の資金洗浄に関与していた疑いがありました。

 ビニック容疑者は、自らの会社を登記せず、所在地も国籍も不明にしたまま取引していたので謎の人物でした。しかも、本人はSNSをやらないので、居所すら分かりません。でも、一度だけ彼はミスをします。旅行でアブダビのホテルに滞在中、位置情報を付けたまま、通信にアクセスしたため、米ISRの特別捜査官らによって「居所」が突き止められ、本名で宿泊していたビニックが浮上したのです。その後、ビニック容疑者の妻が派手好きで金遣いが荒く、購入した高級ブランド品を見せびらかすかのようにSNSに投稿していることが分かりました。そのSNSによって2人がギリシャに旅行に行く情報を掴み、ビニック容疑者はギリシャのテッサロニキで逮捕されたというのです。

 しかし、2025年2月、トランプ米大統領は、ロシアとの「囚人交換」でビニック容疑者を釈放してしまい、真相は闇の中となってしまいます。

トランプ大統領も暗号資産で大儲け?

 トランプ大統領は、暗号資産にかなり積極的で、ケネス・ロゴフIMFチーフエコノミストの話では、トランプ氏は暗号資産で1500億円もの利益を得たといいます。もしかしたら、ロシア側と暗号資産の件で何らかの取引(ディール)があったのかもしれません。

 私が驚いたのは、日本で暗号資産が流失したのはマウントゴックス社だけではないということでした。2018年、コインチェック社は580億円、2024年にはDMMビットコイン社が480億円もの大金が流失したと言われ、いずれも、北朝鮮のハッカーが絡んでいたと言われています。

 あの北朝鮮がやたらとミサイルを発射出来るのも、こうした闇の暗号資産を窃盗したからなんでしょうか?

 それにしても、想像を絶する桁違いの巨額な金額です。ビットコインなど暗号資産が世界中で持て囃される背景には、闇組織による資金洗浄や、違法薬物の入手などがあるようです。人間の強欲と悪徳の権化を見せつけられたようで、話を聞いただけで震えて、気分が悪くなりました。

 勿論、私は、たとえ「濡れ手に粟」で大儲け出来たとしても、暗号資産(仮想通貨)には手を出しません。何か、清貧でも良いですから、心温まる、気分が良くなる、清々しい話はありませんかねえ?

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