ネット情報のいい加減さ、もしくは読売新聞社長山口寿一氏のこと

読売新聞本社 Wikimedia Commons 雑感
読売新聞本社 Wikimedia Commons

 昨日は、12月19日に亡くなった読売新聞社主筆のナベツネこと渡辺恒雄氏(1926~2024年)のことをこのブログに書きました。

ナベツネ亡き後の読売はどうなる?

 そこで、同時にナベツネさん亡き後の読売新聞社はどうなるのか、思いを巡らせてみました。読売新聞のトップともなれば、日本新聞協会の会長になりますし、日本相撲協会の横綱審議委員会の委員長にもなります。読売巨人軍のオーナーとして日本プロ野球機構内で絶大なる権力を持ちます。新聞、テレビ(日本テレビ放送網)、雑誌(「中央公論」など)といったメディアだけでなく、スポーツ界にも政財官界にも大きな影響力も持ちます。

 そんなこんなで、「本音」で勝負する週刊文春は、先週発売の合併号で、読売新聞グループ本社代表取締役社長で読売新聞東京本社代表取締役会長でもある山口寿一氏にロングインタビューを試みておりました。でも、大変失礼ながら、読んでいて内容が少しも面白くありませんでした。ビジョンが少しも見えてこないのです。築地市場の再開発で、5万人規模のスタジアムを建設するらしいのですが、本格的に読売ジャイアンツの本拠地球場に確定するのか、東京ドームをまだ使い続けるのか、はっきりせず、恐らく、並行して使うようで、何か読んでいて煮え切らない感じなのです。

 不動産業の話は出て来ませんでしたが、部数低迷の明確な打開策についても、はっきりしませんでした。またまた、大変失礼ながら、山口氏は、「独裁者」渡辺恒雄氏のような強烈な個性には足元にも及ばず、先行きが懸念されるほどです。よく言えば、あまり野心がない、クセのない、人が良さそうな人物に見えます。

 その山口氏ですが、社会部の司法記者から社会部次長兼法務室次長、社長室長、東京本社常務、同専務、グループ本社専務などを経て、2015年、東京本社社長、17年からグループ本社社長、23年から東京本社会長とトントン拍子で異例な出世を遂げております。余程、ナベツネさんからの覚えがめでたく、可愛がられたのではないかと推測します。

山口社長とは同級生

 またまた、その山口氏ですが、1979年に早稲田大学政経学部を卒業して読売新聞社に入社しております。今ときめく石破茂首相もそうですが、私と学年的に同級生です(笑)。実は、私の高校のクラスメートだったA君が、この山口社長とは同じ中学校出身だということをA君から以前、同窓会の時にチラッと聞いたことがありました。

 山口社長は早大卒業だということは、読売新聞社のHPなどに明記されていますが、何処の高校出身とまでは書かれていません。そこで、気になって、ネット検索したら、出身高校は「海城高校」とあったのです。えっ!?吃驚仰天しました。A君と私の出身校ではありませんか(笑)。そこで、同じ学年ですから、卒業アルバムを引っ張り出してみました。一学年、500人近い生徒がいましたから、全員の名前や顔は知らないからです。しかし、いくら調べても山口氏の名前はありません。

 「おかしいなあ」。仕方がないので、マスコミ嫌いのA君に思い切ってメールで尋ねてみました。そしたら、一日経って、「山口氏とは親交がないので詳細は分かりませんが、周囲に聞いたところ、〇〇〇高校のようです」と教えてくれました。

 マスコミ人は、人に迷惑を掛けることが仕事なので、A君には申し訳ないと思いましたが、裏は取れました。海城高校出身ではありません。ネット情報がいかにいい加減か、私は声を大にして言いたいですねえ。本当に下らない広告付きのガサネタが多いのです(苦笑)。恐らく、山口氏は、SNSはなさらず、ネット情報もあまり見ないのではないでしょうか。間違ったことを書かれても気が付いていないようですから。

 それでも、私は山口寿一社長には大いに期待したいです。長年、読売新聞社があるメディアを買収するのではないかという噂がありましたが、ナベツネさん亡き後、その噂がどうなるのか、一番知りたいと思っております。

 同級生と同業者の誼(よしみ)で、山口社長殿、ご連絡、心からお待ちしております。

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