新聞に毎日、日本の最高権力者である首相(総理大臣)の一日の行動(動静)が掲載されていますが、私はそれを読むのが楽しみです。首相が何時何分、どんなお歴々と面会しているのか事細かく書かれていますが、これらは主に時事と共同の通信社の若い番記者が首相の傍らに侍って取材していることは、業界人の間では常識になっております。
実は、正直に言いますと、首相が誰と会うか、というより、夜、何処で会食しているか、の方が私には興味があるのです。我ながら悪趣味です(笑)。首相は永田町の官邸におわせられますから、大抵の場合、そして歴代の首相は、永田町からほど近い赤坂か銀座の高級ホテルや高級料亭かクラブに行かれます。特に、吉田茂元首相や三笠宮殿下とも縁戚関係のある麻生財閥の御曹司で、首相を務めた大金持ちの麻生太郎さん(現自民党最高顧問)なんかは、毎日のように帝国ホテルの会員制のクラブに足しげく通っていたことが印象に残っております。麻生さんは「首相動静」に載らないだけで、今でも高級料亭通いは続いているのかもしれませんが。
それでは、このほど新しく首相に就任された石破茂さんは、どうかな?と思っていたら、昨日、10月7日の行動がどうも不可解なのです。
午後7時53分、東京・銀座の焼き鳥店「銀座鳥繁」着、同8時4分、同所発。
とあります。えっ!? 滞在時間、わずか11分! 石破さんは一体何しに行ったのでしょうか?わずか11分では飲食するにはあまりにも短すぎる。考えられることはー。
①電話注文していた焼き鳥を取りに行った。
うーん、これは、首相御自ら取りに行くもんですかねえ? 秘書に代わって取りに行かせることが出来ますから。
②鳥繁の主人に挨拶に行った。
うーん。これも失礼ながらあり得ない。私もランチですが、銀座鳥繁には何度か行ったことがあります。有名店で味は良し。超は付きませんが、一応高級店です(だから、私はランチしか行けません)。昭和6年創業の老舗なので、石破氏も何度か利用して、主人と知り合いだったかもしれませんが、政治的にわざわざ11分間だけ行くというのはどういうことなのか? それとも、鳥繫にいた裏社会の超大物に会いに行ったのか?
分からん。
私は思想信条的に反自民党なのですが、石破氏だけは同世代なので好感を持って見ています。いつぞや、コラムニストの泉麻人さんが「石破は、慶大時代の同級生」とエッセイに書いていたので、結構親近感を持ってしまい、彼に対する批判はどうしても舌鋒が鈍くなってしまいます(苦笑)。
それにしても、銀座鳥繫の11分間は不可解ですよ。嗚呼、夜も眠れない…。
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