近現代史

歴史

歴史上稀に見る真の偉人だった大久保利通

私は「幕末の志士」とか「明治の元勲」とか呼ばれる偉人の中で、大久保利通(1830〜78年、47歳没)はあまり好きになれませんでした。盟友西郷隆盛を自決に追い込んだ張本人であり、薩摩藩の国父・島津久光を裏切って版籍奉還(と廃藩置県)を断行した...
書評

アキラ・ミズバヤシ著、水林章訳「壊れた魂」(みすず書房)は大傑作でした

アキラ・ミズバヤシ著、水林章訳「壊れた魂」(みすず書房)を読了し、深い感動の渦の中におります。途中、何度、目頭が熱くなり、実際、嗚咽のような嘆息を何度、ついたことか。 私自身、もう30年前にノンフィクションに転向してから、有り得ない絵空事(...
書評

斎藤充功著「安重根はなぜ伊藤博文を撃ったのか」を読んで

斎藤充功著「安重根はなぜ伊藤博文を撃ったのか」(論創社)を読了しました。同書は、1994年に時事通信社から出版された「伊藤博文を撃った男」(1997年、中公文庫)を改題し、補遺を加筆した上で、29年ぶりに「論創ノンフィクション」シリーズの第...
雑感

「夢も希望もない」「生きる気力もない」占領ウクライナで強制的にロシア兵に仕立て上げられた一市民

先日放送されたNHKスペシャル「臨界世界 戦慄の占領地 “ロシア化”の実態」は文字通り、見て戦慄しました。 ロシアによるウクライナ侵攻は今年2月で4年目になりますが、その実態については日本ではあまり報道されなくなりました。そんな中、この番組...
雑感

李香蘭主演「私の鶯」は「幻の映画」ではなかった?

藤原作弥・山口淑子著「李香蘭 私の半生」(新潮文庫)の中に、1943年に満洲映画協会=満映(甘粕正彦理事長)によって製作された「私の鶯」は、「中国でも日本でも公開上映されることなく、文字どおり”幻の映画”となった」と書かれています。 李香蘭...
歴史

「偶然の一致」に驚き 石川達三「生きている兵隊」、マニラ市街戦、李香蘭…

1月19日(月)、東京・新宿の「魚真」という居酒屋で、元会社の仲間3人で新年会を決行しました。「昨年、忘年会の日程が合わなかったから」という理由なのですが、お酒が飲めれば、理由は何でもいいんです(笑)。取り止めもない話をしましたが、翌日にな...
歴史

2026年、きな臭い世の中になってきた危機感を覚えます

まさか、今年(2006年)になって、世界秩序の基盤となっていた「法の支配」rule of law が、あからさまに「武力の支配」control of powerになるとは予想もつきませんでした。 武力によれば何でも手に入るーといった19世紀...
歴史

「西洋の終わり 揺らぎゆく権力と価値観」エマニュエル・トッド氏は予言者か?

昨年(2025年)10月25日、フランスの人類学・歴史学者エマニュエル・トッド氏の朝日新聞社主催による講演会「西洋の終わり 揺らぎゆく権力と価値観」を申し込んだのですが、私は無名のジャーナリストのせいか、「落選」してしまい、大いにガッカリし...
書評

藤原作弥著「満洲、少国民の戦記」は名著、必読書です

昨年10月17日、88歳で亡くなった藤原作弥氏の著作をちょっと必要があって読んでおります。 藤原作弥氏は、世間的には元日銀副総裁かノンフィクション作家か元時事通信解説委員長として知られ、新聞等メディアの訃報では、そんな肩書きで報道されました...
雑感

「占領期文化の再検討」第70回諜報研究会

12月6日(土)、東京・早稲田大学で開催された第70回諜報研究会(NPO法人インテリジェンス研究所主催)に参加して来ました。70回の節目の記念の会に、どういうわけか小生が今回、司会を申し付けられました。私は単なる取材記者として、2012年1...