近現代史

書評

日本人がほとんど知らない「ソ連崩壊とプーチン報復の真相」 春名幹男著「世界を変えたスパイたち」

少し鳥肌が立つほど興奮する本を読んでしまいました。春名幹男著「世界を変えたスパイたち ソ連崩壊とプーチン報復の真相」(朝日新聞出版、2025年2月28日初版)です。春名氏は、共同通信のワシントン支局長などを歴任した国際ジャーナリストで、私も...
歴史

荻外荘など「荻窪三庭園」を訪問 そして渡辺錠太郎教育総監邸跡を探して

「渓流斎さん、荻窪の『荻外荘』(てきがいそう)をご存じですか?近衛文麿(1891~1945年)が昭和12年から同20年まで過ごした旧私邸です。もし、関心がおありでしたら、ご案内します」ー。先月、Sさんから急にこんなメールがありました。 関心...
歴史

日本はスパイ天国か? 第7回尾崎=ゾルゲ研究会

4月26日(土)、東京・拓殖大学で開催された第7回尾崎=ゾルゲ研究会のセミナーに参加して来ました。かなり内容が盛りだくさんで濃密だった上、恐らく、この研究会の知的水準があまりにも高過ぎて、私自身、正直、ついていけませんでした(苦笑)。 何よ...
雑感

企業の内部留保が600兆円超に驚き

今さらながらの話ではありますが、昨年9月に財務省が公表した法人企業統計によると、日本企業の内部留保は2023年度末に初めて600兆円を超えました。アベノミクスが始まった2013年度の内部留保は約328兆円でしたので、2倍近くに膨れ上がったこ...
歴史

「ギミー・チョコレート」の真実

今年は「戦後80年」です。と、当局やメディアは喧伝しますが、史実は「敗戦から80年」です。日本人は昔から都合よく言葉の言い換えをすることが得意でした。「退却」なのに、「転進」と言ったり、前線で部隊が殲滅したというのに、玉砕(玉のように美しく...
雑感

ジャーナリスト魂、永遠なり 「成田の乱」を書いた牧久さんと再会

本日は、「満蒙開拓、夢はるかなり」「昭和解体」「暴君」「転生」など多数のノンフィクション作品を発表し、今年1月には最新作「成田の乱」(日本経済新聞出版)を上梓された牧久さんと久し振りに東京・内幸町の日本記者クラブのラウンジでお会いし、懇談し...
雑感

🎬「ノー・アザー・ランド」は★★★★☆

昨年の独ベルリン国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞と今年の米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を獲得した「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」を観に行って来ました(東京・池袋シネ・リーブル。水曜サービスデイで1300円)。私のブログを長年...
歴史

「それを知ってどうするのですか?」 AI思考について

非常にマニアックな話ではありますが、賢明なる読者諸兄諸姉の皆さまの中には、この渓流斎ブログでかつて取り上げた鳥取池田藩主の末裔(第16代当主)で侯爵だった池田仲博氏(1877~1948年)のことを覚えている方も多いと思います。正直申し上げて...
雑感

「アメリカを再び偉大な国へ」MAGAの深い意味

風邪を引いて1週間も経つというのにまだ軽い咳が出ます。風邪が人から人にうつるウイルスだとしたら、恐らく、3月1日に久方ぶりに都心に出たので、その時に感染したと思われます。以前は都心に毎日通勤していたので、直ぐ免疫が出来て罹らなかったかもしれ...
歴史

二・二六事件の日に思ふこと

本日は、2月26日です。2月26日といえば、やはり昭和11年(1936年)に起きた「二・二六事件」です。日本史上最大の出来事の一つで、恐らく最も多くの関連書籍が出版されているのではないでしょうか。数千冊に上るかもしれませんが、私自身は不勉強...