近現代史

書評

加藤喜之著「福音派ー終末論に引き裂かれるアメリカ社会」で今のイスラエル問題を考える

今話題沸騰の加藤喜之著「福音派ー終末論に引き裂かれるアメリカ社会」(中公新書)を読んでいます。 正直、2週間近く経ってもなかなか読了できません。佐々木小次郎の「武蔵、敗れたり!」の台詞が頭の中で反芻します。加齢により、読解力、記憶力、知力が...
雑感

映画「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」は★★★★★

映画「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」を観て来ました。うーーん、凄いドキュメンタリーでした。 日本では、昨年11月にロードショー公開されましたが、私はその頃、不勉強だったのか、あまり注目しておらず、「二番館」に回って来た本日、東京・池袋の新文芸...
歴史

歴史上稀に見る真の偉人だった大久保利通

私は「幕末の志士」とか「明治の元勲」とか呼ばれる偉人の中で、大久保利通(1830〜78年、47歳没)はあまり好きになれませんでした。盟友西郷隆盛を自決に追い込んだ張本人であり、薩摩藩の国父・島津久光を裏切って版籍奉還(と廃藩置県)を断行した...
書評

アキラ・ミズバヤシ著、水林章訳「壊れた魂」(みすず書房)は大傑作でした

アキラ・ミズバヤシ著、水林章訳「壊れた魂」(みすず書房)を読了し、深い感動の渦の中におります。途中、何度、目頭が熱くなり、実際、嗚咽のような嘆息を何度、ついたことか。 私自身、もう30年前にノンフィクションに転向してから、有り得ない絵空事(...
書評

斎藤充功著「安重根はなぜ伊藤博文を撃ったのか」を読んで

斎藤充功著「安重根はなぜ伊藤博文を撃ったのか」(論創社)を読了しました。同書は、1994年に時事通信社から出版された「伊藤博文を撃った男」(1997年、中公文庫)を改題し、補遺を加筆した上で、29年ぶりに「論創ノンフィクション」シリーズの第...
雑感

「夢も希望もない」「生きる気力もない」占領ウクライナで強制的にロシア兵に仕立て上げられた一市民

先日放送されたNHKスペシャル「臨界世界 戦慄の占領地 “ロシア化”の実態」は文字通り、見て戦慄しました。 ロシアによるウクライナ侵攻は今年2月で4年目になりますが、その実態については日本ではあまり報道されなくなりました。そんな中、この番組...
雑感

李香蘭主演「私の鶯」は「幻の映画」ではなかった?

藤原作弥・山口淑子著「李香蘭 私の半生」(新潮文庫)の中に、1943年に満洲映画協会=満映(甘粕正彦理事長)によって製作された「私の鶯」は、「中国でも日本でも公開上映されることなく、文字どおり”幻の映画”となった」と書かれています。 李香蘭...
歴史

「偶然の一致」に驚き 石川達三「生きている兵隊」、マニラ市街戦、李香蘭…

1月19日(月)、東京・新宿の「魚真」という居酒屋で、元会社の仲間3人で新年会を決行しました。「昨年、忘年会の日程が合わなかったから」という理由なのですが、お酒が飲めれば、理由は何でもいいんです(笑)。取り止めもない話をしましたが、翌日にな...
歴史

2026年、きな臭い世の中になってきた危機感を覚えます

まさか、今年(2006年)になって、世界秩序の基盤となっていた「法の支配」rule of law が、あからさまに「武力の支配」control of powerになるとは予想もつきませんでした。 武力によれば何でも手に入るーといった19世紀...
歴史

「西洋の終わり 揺らぎゆく権力と価値観」エマニュエル・トッド氏は予言者か?

昨年(2025年)10月25日、フランスの人類学・歴史学者エマニュエル・トッド氏の朝日新聞社主催による講演会「西洋の終わり 揺らぎゆく権力と価値観」を申し込んだのですが、私は無名のジャーナリストのせいか、「落選」してしまい、大いにガッカリし...