歴史

書評

「3か月でマスターする江戸時代」はテレビより本の方が詳しい

Eテレで、今年(2025年)1月8日から放送開始した「3か月でマスターする江戸時代」という番組を見ています。「3か月」ですから3月26日の第12回分まで続きます。本日2月12日放送分は第6回(なぜ立て続けに「改革」した?①徳川吉宗~田沼意次...
書評

牧久著「成田の乱 戸村一作の13年戦争」を読了しました

牧久著「成田の乱 戸村一作の13年戦争」(日本経済新聞出版、2025年1月17日初版)を読了しました。少し時間が掛かったのは、農民を中心にした成田国際空港建設の反対同盟に参加した「過激派」とも「新左翼」とも呼ばれた学生連盟の派閥の知識がほと...
書評

山東京伝「江戸生艶気樺焼」を初めて読みました

先日、今年のNHK大河ドラマの主人公・蔦屋重三郎を特集していた「歴史人」(ABCアーク)2月号を購入し、蔦重に関してはかなりのことが分かったので、「も、い、か」と思ったのですが、逆に興味に拍車が掛かり、「蔦屋重三郎が生んだ『出版文化』」を特...
歴史

やはり京都に行かなくてはいけませんね 「開創1150年記念 特別展『旧嵯峨御所 大覚寺』」

久し振りに都会に出て行きました。上野の東京国立博物館で目下開催中の「開創1150年記念 特別展『旧嵯峨御所 大覚寺』」を観に行くためです。あまり、独りで田舎に鬱屈していては、メンタルヘルスに良くないですからね(苦笑)。 でも、それにしても、...
書評

蔦屋重三郎の多彩な人脈に驚き 「歴史人」2月号

今年2025年のNHK大河ドラマは、江戸時代の版元蔦屋重三郎を主人公にした「べらぼう」です。視聴率で苦戦しているようですが、何とか1年頑張ってほしいものです。 大河ドラマは、出版界にとって「柳の下にいつもドジョウはいない」ではなく、「柳の下...
歴史

日本製鉄による買収計画で場外乱闘劇 クリフス社ゴンカルベスCEOが日本を侮辱?

日本製鉄によるUSスチール買収計画をバイデン米大統領が国家安全保障を理由に、禁止を命じた事案が、訴訟問題に発展しています。そんな最中、2023年に買収競争に敗れた米同業クリーブランド・クリフス社が再度、買収に意欲を示し、1月13日に記者会見...
歴史

第63回諜報研究会「幕末期対外情報接受の諸相」

12月14日(土)、忠臣蔵討ち入りの日、東京・早稲田大学で開催された第63回諜報研究会に参加して来ました。オンラインで30人ほど参加されたらしいのですが、会場に足を運んだのは、関係者を除くと4~5人。会場は100人ぐらいは入れる教室でしたの...
書評

名越健郎著「ゾルゲ事件 80年目の真実」を読み始めました

11月20日に発売されたばかりの名越健郎著「ゾルゲ事件 80年目の真実」(文春新書)を読み始めました。まだ前半の途中ですが、最先端の研究成果が網羅され、恐らく現在手に入る、約200冊と言われるゾルゲ事件関連本の中で、最も整理された良くまとま...
歴史

「三井村」日本橋と血盟団事件、CIA東京支局

先月、芸能情報業界のドンであるX氏と、東京・日本橋室町にある明治2年創業の老舗蕎麦屋「室町砂場」で秘密の会談をしたことをこの渓流斎ブログに書きました。室町将軍 そしてまた、この日本橋は、コレド室町や三越百貨店など三井系の建物が林立し、「三井...
歴史

不幸は連鎖してしまうのか?

先日放送されたNHK「映像の世紀 ふたつの敗戦国 日本 660万人の孤独」の中で、敗戦後、満洲(現中国東北部)から命からがら日本に帰還できても故郷に居場所がなく、辺境の地で開拓に乗り出す人々がいたことを知りました。その中で、福島県浪江町で重...