デジタル終活の落とし穴? 高齢者が直面するIT契約解除のリアル

OCNモバイルONE keiryusai.net 雑感
OCNモバイルONE keiryusai.net

 IT社会となって、色々と世の中便利になりました。と、ばかり言ってはられない事案に最近遭遇しました。確かに、コスパ(費用対効果)とタイパ(時間対効果)は昔と比べて俄然、良くはなりましたが、実は潜在的に色んな問題が孕んでいるのです。具体的に申し上げましょう。

難しい解約手続き

 高齢になると、あとどれくらい生きるのか考えてしまいます。人間の宿命ですから、考えてもしょうがないのですが、一番の問題は、自分が死んだ後、ネットで契約していた銀行や証券などどうなってしまうのか、といった懸念です。このブログもそうです。サーバーとドメインを契約していますが、私の死後も、ずっと利用料が引き落とされ続くのではないかという不安があります。家人は、私以上にIT音痴で、パソコンすらやったことがありません。解約手続きなんか、とても出来ないことでしょう。

 ですから、なるべくネット契約はしないようにしています。本などを通販で購入することは、その場で一度キリで済んでしまうので良いのですが、いわゆる定期購読のサブスクリプションなどは絶対にやりません。

 そんなわけで、頭がしっかりしている死ぬ前に、ネット契約は自分で解約しなければならない、と思っています。その第1弾として、最近、モバイルWi-Fiの「OCNモバイルONE」を思い切って解約してしまいました。パソコン用に使っていたのですが、Wi-Fiはスマホのテザリングで使うことにしたのです。(そっかぁ~、スマホもいつか解約しなければなりませんね)

6月にOCNモバイルONEを解約したのに「7月分」の請求書

 OCNモバイルONEを契約したのは2015年でしたから、もう10年も使っておりました。解約したのは6月16日でしたから、7月以降は一切このモバイルは使っていませんでした。そしたら、7月26日付でOCNモバイルONEの親会社であるNTTドコモビジネスから「7月分」としてWi-Fi利用量を請求して来たのです。「えっ⁉ 6月に解約したから7月は使用していない。それなのに『7月分』とはどういうこと?」と焦ってしまったのです。

 OCNモバイルONEの解約はスマホのアプリでしましたが、解約してからはそのアプリからログインが出来ず、問い合わせすら出来ません。昔なら電話で直ぐ問い合わせが出来て、これまた直ぐ答えが返って来たのに、ITが進歩したお蔭で、最近では家電のアフターサービスですら、問い合わせはメールやチャットのみが多くなってしまいました。

 どうしようか…と思いましたが、GoogleでOCNモバイルONEの問い合わせ先を調べたところ、運良く電話番号が出て来ました。「やったぁ~」喜んだのも束の間、電話に出てきたのはAIで色々と番号を押すように指示され、挙句の果ては、オペレーターが出て来るかと思ったら、オペレーターとのチャットが出来るだけでした。

ITの進歩は大したもんだ

 不本意な「7月分」が請求された疑問を、長々とチャットに書いていたら、途中で、何と「時間切れです」と通知されて切れてしまいました! また、最初からやり直しです。は、はーん。これがITの進歩ですか(皮肉)。そこで、細切れに、チャットの文章を書くことにしました。「私の名前は○○○○です」→「送信」。「OCNモバイルONEのお客様番号は○○○○です」→「送信」…あとは「…『7月分』として請求されましたが、1カ月遅れで『6月分』が請求されたという解釈で宜しいのですか?」→「送信」といった具合です。

 オペレーターは鈴木さんという方で、「それではお名前からお伺いします」とチャットで応対してきたので、「それは最初に書いたはずです」と、私は怒りを込めて返事をしましたが、鈴木さんはAIなのか、全く意に介さない様子で、「それでは生年月日を西暦でお願いします」と来たもんだ。それでも、「御本人と確認できたのでお調べしたところ、確かに、請求させて頂いたのは6月分で、貴方様は解約されたので、これが最後の請求となります」と明解に答えてくれました。

 ここまで、ざっと20分以上掛かりました。でも、もし、電話が通じたなら30秒か、1分も掛からないで済んだ案件でした。

 ITが進歩したというのに、タイパも何もあったもんじゃありませんよね? 昔の方が良かったなあ~。

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