トマトではなく、ミニトマト、プチトマトの方が原種だったとは知りませんでした。トマトは、南米ペルーなどアンデス地方が原産ですが、もともとはトマトは小さかったのです。それを品種改良して大きく、今普通に食べているトマトの大きさになったといいます。
ですから、本家本元はプチトマトの方なのです。それが、駆逐されて、大きい方に追いやられて、本当はトマトなのに、名前までプチトマトと「改名」させられたわけです。プチトマトの方が栄養価が高いと言われていますが…。
同じような例に、固定電話があります。携帯電話やスマートフォンの普及で、従来の電話と区別が付かなくなり、本来の電話は、「固定電話」と改名を余儀なくされてしまいました。まさに、「庇を貸して母屋を取られる」とはこのことですね(笑)。
英語で言えば、mailなんかがそうかもしれません。本来は「郵便」の意味ですが、今では、人々はEメールの方を頻発に使うようになったので、mailといえば、主に電子メールの意味で使われるようになりました。その一方で、従来の郵便の方は、slow mailとか snail mailとか「遅いメール」と揶揄的に呼ばれるようになってしまいました。
話がこれで終わってしまいますと、渓流斎ブログらしくないので、屋上屋を架します(笑)。
朝鮮民主主義人民共和国
北朝鮮の正式名称は、「朝鮮民主主義人民共和国」です。えっ?この国名に「民主主義」が入っておりますね? 我々日本人が、普通に考える北朝鮮のイメージは、朝鮮労働党の一党独裁で、金正恩総書記を最高指導者とする全体主義国家です。選挙もないので、民主主義とは程遠い感じがします。しかし、これは首領様をトップに国を治めてほしいという「民意」の究極的な姿なのかもしれません。
まさに、民主主義の最終到達点です。日本や欧米や世界の民主主義国家だって、選挙ではSNSの「民意」が大きな影響力を持つようになりましたからね。さほど違いはないでしょう。
えっ? それで何か?
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