🎬「シビル・ウォー」は★

映画「シビル・ウォー」 雑感
映画「シビル・ウォー」

 今、話題になっている映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を劇場に足を運んで観に行って来ました。平日も暇ですからねえ。フォト・ジャーナリストが主人公だということで、大いに期待して観たのですが、実につまらない。「全米2週間連続NO.1ヒット」らしいのですが、これは愚作です。偉い大学教授さまが天下の朝日新聞でべた褒めしていましたが、彼もどうかしている。今後、彼が書く記事はもう読まないことにしようと思いました。

 私は、マスコミ業界にいた人間ですから、フォトジャーナリストにせよ、メディアが「内戦」の戦闘現場に「素人」の女の子(とは言っても23歳らしい)をいきなり連れて来ること自体がおかしい、と真っ先に思いました(映画の中ではロイター通信社となっていました)。だから、単なるフィクションとして楽しもうかと思いましたが、やたらと銃撃戦の場面や度重なる遺体の場面がこれでもかこれでもかと出てきて、本当にうんざりしてしまいました。

 近未来(?)の米国で、連邦政府から19もの州が離脱し、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発したという話で、「悪者」はもう14カ月も記者会見も開かず、3期目も居座っている大統領という設定ですが、これもあまりにも荒唐無稽過ぎて、気分が悪くなるほどでした。

 時代を近未来に設定していても、主人公の一人である若い素人の女性カメラマンが持つカメラはNikon FE2です。近未来なのにフィルム、しかも白黒ってどういうこと? それとも、19世紀のシビル・ウォーの話だったの?と辻褄が合わなく感じてしまいました。

 穿った見方をすれば、Nikonが「宣伝」と引き換えに、相当、映画製作費を支払ったのではないかという疑惑です。

 とにかく、軍事オタクなら大好きな機関銃やヘリコプターや戦車や武器が多く登場しますから、大喜びなのかもしれません。でも、自分は好きになれませんなあ、こういう映画。

 最近、日本では、洋画の人気が衰え、興行収入も年々減少しているという調査記事を読みましたが、むべなるかな、です。私も、もう洋画、特に米ハリウッド映画は、あまり観る気がしなくなりました。英、仏、伊、独、墺、西、チェコ、スウェーデン等欧州映画はまだ見捨てるつもりはありませんが。

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