中野信子著「感情に振り回されないレッスン」を読み始めています
中野信子著「感情に振り回されないレッスン」(プレジデント社、2023年10月17日初版)を市立図書館から借りて来て読んでおります。私は、目が眩むような莫大な市民税を払っておりますから、それぐらいお許しください。
最初、実物の本を見た時、「あれっ? 著者らしからぬ装丁だなあ」と、そのシンプルさに驚いてしまいました。でも、本書を読み進めていくと、そこにも、あそこにも、モデルのような「著者近影」写真が何枚も何枚も差し挟まれています。「どう、アタシって綺麗でしょ?」「天は二物を与えず、って言いますけれど、アタシって、頭の良さと美貌を兼ね備えてしまっていると思いませんこと?」と、本人は言ってませんが、そのニッコリ笑ってポーズを取った写真を見ると、妄想、いや幻聴として、そう聴こえて来ます。普通、学者さんなら文章だけで勝負するもので、写真を載せたがらない人もいると聞きますからね。これは、あくまでも「個人的感想」なのでお許しください。本日は、許しを請うてばかりですなあ。
「サイコパス」「ペルソナ」など、これまで彼女の著作を何冊か読んできましたから、今回も期待しながら百科事典のようなこの分厚い書物を読み始めております。科学的データに基づく「脳科学」なので、間違ったことは書かれていないのでしょうが、天邪鬼の私は「でも、本当かな?例外もあるんじゃないのかな」と独り言を呟きながら読み進めています。
例えば、日本人は血液型の占いが大好きなのですが、本書では「血液型で人は分からない」「血液型と性格に関連性はない」という事実を突きつけてきます。ま、確かにそうなんでしょうが、私なんか「面白くないなあ」と呟きます(笑)。
生きる意味とは楽しむこと?
本書は、2016年から21年にかけてコンビニ限定書籍として出版した7冊の中から、厳選して1冊にまとめたもので、383ぺージもあります。テーマも人間関係、恋愛、お金、運、性格、仕事、勉強など多岐に渡っています。私は偏屈なので、書籍は最後の「あとがき」から読んでしまうことがあるのですが、この本に「あとがき」はありませんが、最終章の「生きることに理由はない」から先に読んでしまいました(笑)。そこにはこんなことが書かれています。
ありとあらゆる生物の根本原理は「生き延びようとするためのシステム」だという前提があります。
「生きる意味はない」という事実に絶望を抱く人がいるかもしれませんが、逆に、自分でどな意味づけをすることも許されると考えることが出来ます。つまり「生きる意味は楽しむことにある」「生まれてきて良かったと、死ぬ瞬間に思うために生きている」などど好きなように決めていいということです。
(少し換骨奪胎しました)
これは私も大賛成と言いますが、実にストンと腑に落ちる納得するお言葉です。同感です。そのせいか、本文では多くの「名言」を味わうことが出来ます。
・人の悪口を言うと脳を傷める。
・すぐにもらい泣きしてしまう人は、成功できるかもしれない。
・努力できるかどうかは生まれつきの才能でほぼ決まる。(優れた音楽家は20歳になるまでに平均1万時間を練習に費やす)
・この世で患者数が最も多いのは、アルコール、セックス、買い物、仕事などの依存症という脳の病気。
・勉強は、教科書を100回読むより、問題集を3回やった方が効率的。
「へ~」と呟きながら、読んでいます。勿論、「そんなわけ、ないでしょう」と反発する箇所もあります。それは、偏屈な私の性格によるものだということで、どうかお許しを。
この記事の続編は以下をご参照ください。
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