「出社に及ばず」今やリモート時代

大崎駅(出典 Wikimedia Commons) 雑感
大崎駅(出典 Wikimedia Commons)

 これはブログなので、AIとは違いますから(皮肉です)、あまり詳しいことは書けませんが、先日、ある業務委託の仕事の研修を受けるために、あるスタートアップ企業の本社を訪れました。東京の大崎駅から歩いて数分のビルにありました。

 私は小学校から大学まで東京で、職場も東京が多かったでしたから、仕事と遊びで東京都内で行ったことがない所がないくらい知り尽くしているつもりでしたが、大崎だけは、どういうわけか駅を降りたことは初めてでした。

 大崎は山手線の「終点」になることがありますから、酔っ払って、駅で起こされたことがありますが、改札の外を出たことは一度もありませんでした。

 失礼ながら、もっと、田舎っぽい駅と街かと思っていましたら、高層ビルが立ち並ぶ大都会でした。新宿や渋谷とそれほど変わりません。何しろ、世界企業ソニーの本社はまだここにありました。あと、ローソンの本社も大崎にあるらしく、大崎駅周辺のコンビニはローソンだらけだそうです。

2人しか出社していない

 いずれにせよ、一番驚いたのは、この日訪れたスタートアップ企業のJ社でした。広さは、大体50人ぐらい机を並べても余裕のスペースがありそうなオフィスで、実際に10台ぐらいのパソコンが置かれたデスクがありましたが、出社している人は、研修をする人とIT技術専門らしき人の2人だけでした。

 その研修担当のAさんは、CEO、つまりこの会社の社長さんでした。40歳ぐらいに見えました。「もともと、本社は茅ヶ崎にあったんです。5年ほど前に東京に移転しましたが、御覧の通り、皆、ほとんどリモートで出社していないんですよ。従業員は30人ぐらいいるんですけどね。これなら、別にオフィスは必要なかったかもしれませんね」と苦笑するのです。言われてみれば、経理とか人事管理とか社会保険手続きなど総務関係は、リモートワークでも出来ますね。営業はネット広告で出来ないことはない。業務は、社内外の人とは、オンラインコミュニケーションの「ディスコード」で連絡を取り合って進行していました。これなら、まさに「出社に及ばず」です。

 会社側は通勤交通費を支払わなくても済みますし、社員は、通勤地獄を味わうことなく、居ながらにして仕事が出来ますから、遠方に住んでいても出来ます。北海道でも沖縄でも、時差があまり違わない海外でも出来ます。

働き方改革?

 「これが新しい働き方だ」ということを、目の当たりにしました。コロナのパンデミックの時に、リモートが流行りましたが、コロナが収束しても、まだ続いていたのです。

 それで思い出しのが、私のITメンターのM氏の言うところの「クラウド」です。セキュリティーの問題はクリアしなければいけませんが、重要案件でも、クラウドに保存し、共有できれば、会社に出社しなくても、クラウド上でやり取り出来るわけです。

 いや、今やそういう時代になっていることを再認識しました。そう言えば、既に、ネット銀行は店舗を持たずにネット上でやり取りしているわけですからね。最近、OTAととう言葉を知りました。Online Travel Agencyの略ですから、店舗を持たない旅行代理店です。このように、店舗もオフィスも持たない企業が今後も増えていくことでしょう。

 私はITに関しては「20年遅れている男」と自称しておりますが、今回の経験で、だんだん最先端の姿が見え始めた気がしました。だからこそ、アサヒ(ビール)グループがランサムウェア攻撃を受けた事件は恐怖を感じでいます。

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