国際情勢の緊迫で、毎日のように、あれも値上げ、これも値上げです。庶民は悲鳴の声を上げています。もう贅沢品は買えず、エンゲル係数も百%近くに上昇して来ました。
幸い、私は10年ほど前に自家用車を手放してペーパードライバーになったので、最近のガソリン価格高騰の煽りを受けずに済んではおりますが、それでも、生きていくための食費がこう値上がってしまっては、奈落に突き落とされたような気分です。
毎日飲むお茶も嗜好品と言えば嗜好品なのですが、家人がかなり拘りがある人なので、ある特定の店舗の特定商品がお気に入りです。昨日は、暇そうな私が代わりに買いに行かされました。
その店は、自宅から遠く、一駅離れた遠隔の商店街にあります。「大佐和」という名前で、「抹茶入り玄米茶」400グラムという指令でした。1300円ぐらいだというのです。
私は、大佐和という店名も初めて知りましたし、400グラム1300円という価格が高いのか、安いのか、全く見当がつかないまま、指示通り、買いに行きました。そしたら、その品は、何と、2360円にも値上がっていたのです。約2倍です! 交通費を掛けて、わざわざ買いに行きましたから、買わずに引き返すわけにもいかず、渋々、購入しました。お店の人によると、「3月1日から値上がりました」とのこと。そう言えば、ニュースでもインバウンド客が抹茶を買い占めて、価格が急騰しているという話題をやっておりましたが、他人事で聞いておりました。
それにしても、2倍近く値上げして涼しい顔をしている生意気そうな店員たちを見て、私は「何という店だ!」と憤慨してしまいました。
でも、家に帰って、包装紙を見てみたら、「老舗 大佐和 創業嘉永五年」と書かれているのです。嘉永五年とは、幕末の1852年、ペリー来航の1年前です。創業174年。大佐和は、東京・湯島に本店を置く知る人ぞ知る老舗の茶舗だったのです! 東京、神奈川、千葉、埼玉に9店舗支店があるようです。
私は歴史や老舗には大変弱い人間ですので、「そんな古い店だったのかあ〜。だから威張っていたのかあ〜。ま、いいいかあ〜」と、白旗を挙げて降参してしまいました。

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