内閣府の防災情報ページにこんなことが書かれています。
我が国は,その位置,地形,地質,気象などの自然的条件から,台風,豪雨,豪雪,洪水,土砂災害,地震,津波,火山噴火などによる災害が発生しやすい国土となっている。
世界全体に占める日本の災害発生割合は,マグニチュード6以上の地震回数20.8%,活火山数7.0%,死者数0.4%,災害被害額18.3%など,世界の0.25%の国土面積に比して,非常に高くなっている。
この通り、ニュースでは毎年、日本の何処かで地震や台風、洪水、山火事などの災害が必ず報道されます。世界的に見ても日本は災害大国です。オチオチ寝ていられないほどです。
こういった自然災害は今に始まったわけではなく、日本列島では、何万年も前の旧石器時代や縄文時代から、噴火や地震が絶えず続いていました。そういう不安定な大地で生き延びてきた日本人は、セロトニンに関係した「不安遺伝子」と呼ばれるS型遺伝子が、異様に多いと言われています。セロトニンが不足すると不安になったり、鬱になったりしますが、このセロトニンを運ぶセロトニントランスポーターが少ない人がS(ショート)型遺伝子、多く持つ人はL(ロング)型遺伝子と呼ばれます。
日本人の場合、このS型遺伝子を持つ人は80.25%なのに対し、米国人は44.53%と日本人の半分、南アフリカ人は27.79%と日本人の3分の1なのです。世界的に見ても、日本人は圧倒的に不安遺伝子を持つ人が多いことが分かります。「ヤンキー(アメリカ人)は陽気で明るい」といった根拠のない都市伝説も、意外と根拠のある話だったのです。
私自身も、GAD(Generalized Anxiety Disorder=全般性不安障害)と診断されたことがあったことを以前、このブログに書いたことがありますが、周囲にもメンタルの不調で悩んでいる人が結構おります。このブログをいつも愛読してくださる関西にお住まいのYさん然り、学生時代から旧い付き合いのある東海地方にお住まいのT君然りです。
でも、それは、セロトニントランスポーターの少ない日本人の典型だと言えるかもしれません。80.25%ということは、大抵の日本人は何らかの不安を抱えながら、それでも、健気に一生懸命に生きていると断言してもいいと思います。芥川龍之介は「ぼんやりとした不安」を理由に自裁しましたし、人間の不安と業の深さをあからさまに描いた太宰治の小説が今でも読み継がれるのも、日本人のエートスにピッタリだからなのではないでしょうか?
温泉と自然に恵まれた日本列島
これで話が終わってしまえば身も蓋もないので、明るい面を強いて見てみると、日本列島は確かに地震や噴火の恐れがある所ではありますが、おかげで世界的に見ても多くの温泉に恵まれています。温泉は天国ですよ。四方海に囲まれて、海産物が豊富に獲れ、「豊葦原之瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と呼ばれるように、美味しいお米が取れます。大地の自然の恵みです。
四季折々の風景も素晴らしい。外国人観光客が押し寄せるのもむべなるかなです。
だから、日本人は、災害に遭っても日本列島から逃げ出さずに、困った人同士助け合い、協力し、一生懸命に生き延びて来たのでしょう。日本人にS型遺伝子が多いのは災害が多いせいかもしれませんが、ご先祖さまから受け継いだものであり、次の世代にバトンタッチされるものなので、あまり悲観せずに生きていきたいものです。それだけ日本人は真面目で慎重に生きている、ということですよ。

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