【忘れ得ぬ言葉】第12回 「万事『馬九行久』ことを祈念しつつ」 先輩Aさん

今年の干支お馬しゃん(出典 Wikimedia commons) 雑感
今年の干支お馬しゃん(出典 Wikimedia commons)

 お正月の楽しみの一つは年賀状ですが、今年も「年賀状じまい」のお知らせが数通ありました。中には「年賀状じまい」のシールを貼っている方までおりました。そんなシール、売っているんですね。日本人は商魂逞しい! それにしても、日本郵政の人たちは怒りませんかねえ?

 私は、年賀状に関しては、「デクレッシェンド方式」です。返事が来なければ、どんな親友でも、翌年は出さないという方式です。現役最盛期は約250枚も出したことがありましたが、今年はその3分の1以下の約80枚になりました。そのうち50枚ぐらいになっていくのが理想的だと思っています(笑)。

 さて、今年の年賀状で一番興味深かったのが、元会社の先輩のAさんの年賀状の添え書きにあった「万事『馬九行久』ことを祈念しつつ」でした。えっ? 馬九行久? 何て読むんだろう? 「ばきゅうこうきゅう」かしら? でも、どういう意味?

 これでも、私は長年、売文業を生業にして来ましたから、大抵の四字熟語や故事、ことわざ類に関しては、ある程度、熟知しているつもりでした。しかし、「馬九行久」は初めてです。A先輩は競馬好きですから、競馬用語なのかなあ、と推測しました。

 そしたら、何てことはない。馬九行久で、「うまくいく」と読むというのです。なあんだ。A先輩の造語かな、と思ったら、どうやら、江戸時代から長年使われているそうです。縁起が良いので、九頭の馬の絵とこの言葉を添えた焼き物や扇子まであるのです。

 いやはや、日本語は奥が深い。でも、江戸時代の狂歌、川柳、戯作者たちはダジャレ好きでしたから、上手いことを考えたものです。

「丙午生まれの女性は気性が激しい」は迷信

 今年令和8年(2026年)は、60年に一度の丙午(ひのえうま)の年です。江戸時代、放火事件を起こした八百屋のお七が丙午生まれだったことから、「丙午生まれの女性は気性が激しい」と忌み嫌われるようになりました(もっと凄い言葉で言い伝えられましたが、礼儀正しい私のブログには書きません=笑)。そんな迷信が信じられ、前回、60年前の1966年の出生数が大幅に減少しました(前年1965年の182万人から136万人と約25%も激減)。

 21世紀にもなって、そんな迷信を信じる日本人は減ったか、不勉強で(笑)、知らなくなったと思いますので、どうか少子高齢化に歯止めをかけてもらいたいものです。

 「馬九行久」は、お正月早々、わざわざこんなブログをお読み頂いている読者の皆様にもお贈りします。

 今年は、万事、うまくいくことをお祈り致します。

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