先日、東京駅の隣りの神田駅近くにある「駅前ピアノ」というスタジオに初めて行って来ました。防音装置もしっかり付いた個室で、大きな音は出し放題です。広さは三畳ほどの狭い空間で、もし火災に遭ったら、赤坂のサウナのようにドアノブが壊れ、非常緊急ベルも鳴らず、亡くなってしまう心配もありますが、都心のど真ん中で「隠れ家」を発見した気分になれました。

しかも、アップライトピアノの狭い部屋なら、土日の利用が1時間1000円、平日なら900円といいう安さです。
事前予約制で、予約が取れると、部屋に入る電子鍵の暗証番号を知らせてくれます。受付などなく、スタッフも誰もいません。隠しカメラで常に監視されているようですが、ピアノを弾かなくても、何をやっても自由です(だと勝手に思っています)。私はMacBookを持ち歩いていたので、ブログを書いたり、「リモートワーク」なんてしちまいましたよ(笑)。
本来は、一人で利用するつもりではなく、この日、大学の音楽クラブのOB・OGが集まって演奏を披露する忘年会があり、我々もエトランジェとして出演するので、二人で直前練習する予定でした。そしたら、相方のA君がいわゆるドタキャンで、しかも、雲隠れして、こちらが何度も連絡しても、メールも電話も繋がらないのです。どうしちまったのか、事情さえ分かりません。
あとで、彼はやはり逃げ隠れしたことが分かったのですが、怒りを通り越して呆れてしまいました。4時間も予約しましたから、キャンセル料を払うのが馬鹿らしいので、一人で行ってみることにしたのです。
でも、大変気に入りました。自宅には電気ピアノしかないので、本物のピアノはタッチが違います。大昔のピアノはハンマークラヴィアと言っていたぐらいですから、鍵盤をハンマーで叩くように強く弾かなければならなかったように、現代のピアノも同じです。電気ピアノは軽く触っただけで音が出ますが、本物のピアノは鍵盤を思い切り強く叩かないと音が出てくれません。何か、当たり前のことを書いて恐縮です(笑)。
「駅前ピアノ」は、東京なら神田のほか、上野や田町にもあり、来年は赤羽にも開店するようです。私も今回で味をしめたので、また利用しようかと思ってます。監視カメラと防災に気をつけながら。

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