知らなければ良かったのですが、知ってしまったからには後に引けなくなってしまいました。先日、この渓流斎ブログでも取り上げた渡辺雄二著「新版『食べてはいけない』『食べてもいい』添加物」(大和書房)のことです。
以前から人工添加物は身体に良くないことは知ってました。昔、チクロという砂糖の数十倍も甘いという人工甘味料が持て囃され、私も子どもの頃、チクロ入りの駄菓子をよく食べていたものでしたが、「発がん性がある」ということで使用禁止され、大きなニュースになったことがありました。
でも、市販されている殆どの食品には添加物が含まれており、あまり気にし過ぎていてはキリがなく、いずれは食べるものがなくなってしまうので、「もう気にする必要はない」と諦めておりました。
しかし、この本は微に入り細を穿つような書き方で、食べてはいけない添加物を列挙するだけではなく、食べても安心できる範囲の食品も紹介してくれるので、「なるべくだったら、安心出来る方を食べた方が健康に良いんじゃないかな」と気を取り直すことにしたのです。
無塩せきのハム、ソーセージ
例えば、私は、ハムやソーセージが大好きなのですが、市販の多くは、発色剤として亜硝酸ナトリウムが使われていて、これは「見方によっては猛毒の青酸カリと同じくらいの毒性を持ち、さらに発がん性物質に変化します」と先程の本には、かなり大袈裟に書かれているのです。「これでは、もうハム、ソーセージは食べられない」と諦めていたところ、最近では、亜硝酸ナトリウムを使っていない「無塩せき」のハムやソーセージがある、ということも書かれていて、早速、昨日買いに行きました。「無塩せき」のものは、一生懸命に商品の表だけでなく、裏ラベルの「原材料名」欄なども見て探さないと分かりませんが、スーパーのイオンとコンビニのセブンイレブンで売っている店舗があります。私はイオンで見つけて購入出来ました。
私は、本日の朝食にそのハムを食べました。発色剤の亜硝酸ナトリウムを使っていないので、確かに色が良くない、といいますか、元気がないのですが、こちらの方が自然の姿なのでしょう。味も悪くはありませんでした。(市販されている真っ赤なウィンナーは、むしろ、毒々しく感じるようになりました)
毒性の強い二酸化硫黄
もう一つ、ワインがあります。私は、たまに、ワインを飲んだ後、気分が悪くなったり、頭が痛くなったりします。「安物ワインばっかり飲んでるからだろ?」と糾弾されそうですが、いわゆるフランスの高級と言われているシャンベルタンを飲んでも、たまに頭が痛くなったりします。恐らく、「ワインは自分の体質に合わないのかもしれない」と思っていましたが、先述の本によると、どうやら、酸化防止剤(亜硫酸塩)=二酸化硫黄のせいのようです。これは、雑菌の消毒や発酵が進み過ぎるのを抑える効果があるそうです。輸入ワインにも国産ワインにも入っております。二酸化硫黄は雑菌を殺すぐらいですから、「かなり毒性が強く、肝臓への悪影響も心配されます」と、著者の渡辺雄二氏は書いております。その一方で、「コンビニやスーパーなどで無添加のワインが売られていますので、そちらを買うようにしてください。値段も安いし、味も悪くないですから」とフォローしてくれています。
メルシャンに相応しい私?
呑兵衛の私は早速、近くのスーパーで、メルシャン「酸化防止剤無添加 おいしいワイン」(720ミリリットル) =写真=を買って来ました。わずか470円です。安い、安い。私の友人のT君は、自宅にワインセラーを完備して、何万円もするワインを何本も買い揃えていると自慢しておりましたが、もしかして、それでも、酸化防止剤入りのワインだったりして…(笑)。
470円のワインですが、さすがに、高級ワインばかり飲みつけている?私としては、ワインというより、葡萄酒です。初心者向けの赤玉ポートワインといった感じでした。でも、飲み続けていたら、「それほど悪くないか」てな感じになりました。今のところ、頭痛もしません。
天の神さまから「ロマネ・コンティなんぞ100年早い。お前にはメルシャンがちょうど良い」と言われている感じです。「は、はあ〜」と畏まるしかありませんね(苦笑)。
メルシャン社様、他意は御座いません。酸化防止剤無添加ワインを売り出してくれて有難う御座います。健康を祝して今後も愛飲致します。
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