377万人の在留外国人、「日本人ファースト」を超えた共生の可能性

見沼天然温泉「小春日和」keiryusai.net 雑感
見沼天然温泉「小春日和」keiryusai.net

  いつものように、自宅近くの市内の温泉「小春日和」に行くため、最寄り駅近くから発着する無料送迎バスに乗ろうとしたら、いつもは5~6人なのに、本日は10人以上も並んでいたので吃驚しました。近くに行ったら、先頭で並んでいたのは中国人の中年女性集団でした。5~6人いました。大声で中国語を話すので直ぐ分かります。

凄い情報収集能力

 最初に私が思ったのは、「彼女たちの情報収能力は凄い!」でした。無料送迎バスの発着場所は、ホームページに掲載されているので、日本人なら直ぐ分かりますが、外国人観光客なら分からないでしょう。恐らく、この中国人女性集団は、技能実習生として来日したのか、長らく日本に滞在し、日本語にも精通し、どこか日本の会社や商店で雇われているのかもしれません。

1年で11%増えた在留外国人

 いわゆる「在留外国人」です。先の参院選で飛躍的に議席数を伸ばした参政党が盛んに提起した外国人問題が想起されます。私が住んでいる地方都市でも、ここ数年、めっきり在留外国人が増えました。本日(7月31日)付の日本経済新聞朝刊がこの「在留外国人」を1面から大々的に取り上げておりましたが、「2024年末時点の在留外国人数は約377万人で、前年から11%増えた」と書いてありました。日本の総人口の約3%が在留外国人という計算になります。

 やはり、そうでしたか。数字の上でも表れていたんですね。本日もバスの車窓からごみ収集車と作業員が見えましたが、2人の作業員はいずれもパキスタンかスリランカ人らしき在留外国人でした。

既に移民開放か?

 日本政府は、「敗走」を「転進」と言い換えたり、「占領軍」のことを「進駐軍」と言い換えたりしていましたから、「外国人技能実習生の受け入れ政策」なんて遠回しに言っても、「移民開放」こそが現実の本質を突いているはずです。

 移民を受け入れなければ、もう日本の社会はやっていけなくなったということなのでしょう。少子高齢化社会がその勢いに拍車を掛けていますが、大切に育てられた日本人のお坊ちゃま、お嬢ちゃまたちは、プライドが高く、賃金の安い、いわゆる3K職場で働かなくなったということなのでしょう。在留外国人がその穴を埋めています。欧米先進諸国では何処の国でもそうです。

 だから、と言いますか、それと同時に、ドイツでは「ドイツのための選択肢(AfD)」、フランスでは「国民連合(RN)」、英国では「リフォームUK」、日本では参政党といった移民排斥の極右政党が、国会や地方議会での議席獲得数を伸ばしたりしています。その背景には、「現地の言葉や文化を覚えようとしない」とか、「騒音がうるさい」とか、「ゴミ出しのルールを守らない」といった感情的な問題があることは確かです。

 さて、これからの日本人はこうした増えていく在留外国人とどう付き合っていけば良いのでしょうか? 私自身は、「日本人ファースト」の参政党のような排外主義では駄目だということだけは確信しています。

傲慢な日本人も

 最初の話に戻りますが、現地の「小春日和」に着いて、無料送迎バスから降りると、中国人女性集団は、あとから降りて来る仲間を待っているのか、入り口に進まず、降りた場所の横に避けて、かたまっていました。そして、私を見ると、軽くお辞儀してくれました。一方で、無料送迎バスなので、私なんか、運転手さんに心を込めて「どうも有難う御座いました」と言いながら下車するのに、日本人の男の年配者は傲慢にも、しかも当たり前のように、何も言わずに下車する者ばかりでした。

 要するに、外国人であろうが、日本人であろうが、公共のルールを守り、しっかりと挨拶をし、思いやりの心を忘れさえしなければ良いのです。

 世界中、どこの国を見渡しても、日本ほど「安心・安全」で住みやすい国はありません。だから、世界中の留学生も技能実習生も、そして観光客も、不動産投資家も日本を目指してくるのです。

 極左の人たちは「在留外国人を搾取する日本人が悪い」と批判しますが、私はその考えには与しません。本来なら自国民を守るべきなのに、母国が責任放棄しているだけだ、と私は考えています。責任は母国の政治家や支配者にあります。そんなこと、極右の皆さんから言われてなくても分かっております。

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