昭和30年の男性の平均寿命は63.60歳
「人生100年時代」と喧伝されておりますが、日本人の平均寿命は、昭和30年(1955年)は男性63.60歳、女性67.75歳でしかなかったんですね(厚労省統計)。還暦になれば、「今年、六十のお爺さん~♪」となり、後は阿弥陀様のお迎えを待つばかりの年月しか残されていなかったことになります。
70歳を男女ともに超えるのが昭和50年(1975年)で、男性71.13歳、女性は76.89歳。80歳を超えるのが平成25年(2013年)で男性80.21歳、女性は86.6歳。最新は令和5年(2023年)で、男性81.09歳、女性87.14歳になっております。あれっ? 人生100年にはなっておりませんよね?
それでも、野末陳平さん93歳、田原総一朗さん91歳…、といまだに現役で頑張っている方もいらっしゃいます。昔だったら、90歳代でいまだ現役と聞いただけで、仙人かと思われたでしょうが、今ではそう珍しくはなくなりました。
「ピンピンコロリ」が理想
寿命が延びたのは良いことですが、健康寿命は残念ながら、平均寿命の10年ぐらい前で終わってしまうそうです。今の健康寿命は、男性73歳、女性76歳といわれております。勿論、個人差は大いにあります。少しでも、健康寿命を延ばすことで、周囲にも迷惑を掛けず、「ピンピンコロリ」(1983年、健康長寿体操考案者の北沢豊治さんが提唱した言葉)でいきたいというのが多くの人の理想でしょう。
私も健康寿命とピンピンコロリには大いに関心があります。そしたら、先日、ラヂオを聴いていたら、「筋肉革命95」という本を書いた脳神経外科医の酒向正春がゲスト出演して、興味深い話をされていたので、早速、走って、その本を買いに行きました。
95歳過ぎでも非介護を目指す
老化によって、最も懸念されることは、足腰が弱くなって、歩行が出来なくなり、自分でトイレにさえ行けなくなることです。酒向先生は、「何歳からでも実現できる。95歳でも当たり前に歩いて楽しむ人生を」をモットーに、この本を執筆したようで、タイトルも「筋肉革命95」となったわけです。95歳過ぎても「非介護」を目指すという意味も込められています。
酒向先生は、脳卒中のリハビリのエキスパートで、NHKの「プロフェッショナル」に出演して「攻めのリハビリ」を提唱したそうですが、私はその番組は見ておりません。
パーソナルジムで筋トレを
この本の結論を乱暴に推察すれば、人生100年時代を楽しむためには、パーソナルジムに通って、筋肉トレーニングしなさい、50歳から始めるのが一番良いが、90歳から初めても大丈夫、といったところでしょうか。筋トレすれば、生活習慣病の予防と認知症の発症の遅れの効果があるようです。
でも、この本を読んだ全員がパーソナルジムに通って実践することは、諸般の事情で難しいかと思います。私もその一人で、せめてこの本に出てくる筋トレを毎日続けてみようかな、と思っています。足腰を鍛えるには、ウォーキングが一番かと思って、なるべく歩くようにしていましたが、やはり、太もも辺りの筋肉を鍛えなくてはならず、そのためには、スクワットが最適なようです。
朝昼晩30回ずつ、1日90回のスクワットでも大丈夫なようです。スクワット10回は軽く出来ますが、続けて30回となるとかなりキツいですよ。
勿論、真剣に取り組みたい方は、酒向先生が提唱する「サコーメソッド」をパーソナルジムで実践するのが一番ですから、せめて、この本を購入して参考にしてみてください。別に、私は宣伝費をもらっているわけではありませんから、無理に購入しなくても、もし御興味を持った方は、毎日のスクワットを欠かさないことだけでも覚えておけば十分かもしれません。「毎日のスクワット」だけでも、凄い有益な情報じゃありませんか?
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