味が落ちた焼き鳥店

焼き鳥 Wikimedia Commons 雑感
焼き鳥 Wikimedia Commons

 昨晩、最寄り駅近くの焼き鳥屋さん「X」に行ったのですが、味が落ちていてがっかりしてしまいました。

 いわゆる「安くて美味い」ということで2~3カ月に1度ぐらいは行く馴染みの店でした。週末などは予約しなければ入れないほどの人気店で、予約した時も、入店した時も、「2時間まででお願いします」としつこく言われる繁盛した店でした。

 最初にモモを食した時、私は気が付かなかったのですが、一緒に行った家人が「あれっ?何か変。味落ちた…」と小声で言うのです。味というのは、タレが変わったということでした。家人は味覚がこえているので、すぐ分かるのです。これまでは、タレの醤油として、高級な「再仕込み醤油」を使っていたのに、今回は安い醤油に代えたか、もしくは、再仕込み醤油に安い醤油をブレンドしたものに間違いない、というのです。

 鈍感な私は最初は分からなかったのですが、次のつくねを食して、やっと分かりました。これまでは、しっとりとして甘辛の濃いタレでしたが、薄い水っぽい醤油タレに代わっていたからでした。鶏肉は、有名な宮崎県都城産と変わらないので、やはり、タレのせいであることは明らかです。

 勿論、こうなったのも、昨今の物価高のせいでしょう。食材の値上げも半端じゃありませんからね。お米も安いコメに代えた感じでした。焼き鳥の値段を上げれば良いのですが、それでは一気に客離れに繋がってしまいます。店主も頭が痛いところです。確かに、安い醤油に代えれば価格は抑えられるでしょうが、味が落ちてしまっては、やはり、客が離れてしまうんじゃないかと心配してしまいます。

 私はそれほど敏感ではないのですが、それでも違いが分かることがあります。東京・銀座のランチで、「これは安くて美味い」というイタリアンの店があって、ブログで紹介したこともあるのですが、いつぞや行ってみたら、すっかり味が変わっていることが私でも分かりました。はっきり言って、味が落ちていました。調味料なのか、炒め加減なのかはっきりとは分かりませんが、すぐに「板(前)さん、変わったな!?」と直感したのです。それ以降、もうその店に行くことはありませんでした。 

 馴染みだった焼き鳥店「X」も、これからは足が遠のくのではないかと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました