今年2024年もあとわずかとなってしまいました。年が経つのも年々早くなって来ました。
そんな時、時の流れに「引っ搔き傷」でも作ってやりたい心境になりますが、無駄な抵抗はやめましょう。せめて、この1年を振り返って印象を残しておきたいと思います。
私は半世紀近くニュースを扱う現場にいましたので、年末になると恒例の「十大ニュース」を選びたくなります。しかし、今年は現役を引退して、個人と言いますか、単なる一市民となりましたので、10個もニュースを選ぶのは恐れ多い。「十大ニュース」ではなく、「重大ニュース」を1個だけ、部門別に選んでみたいと思います。部門別とは、渓流斎が選ぶ「国内ニュース」「海外ニュース」「新語・流行語大賞」「今年の漢字」です。「オールドメディア」が選ぶ第1位に異議があるからです(笑)。それではー。
【国内ニュース】=①衆院選で自公過半数割れ、少数与党に
・本当は、1月1日の能登大地震を選ぶべきかもしれませんが、私としてはこの10月27日の衆院選のニュースが一番衝撃的でした。やはり、自民党が裏金非公認候補側にも2000万円もの活動費を支給していたという記事の影響が大きかったですね。選挙といえば、今年は東京都議選、兵庫県知事選に見られたように、SNSの影響力が露骨化されました。まさに分岐点の年になりました。
【海外ニュース】=①トランプ氏、次期米大統領に返り咲きへ
・トランプ氏は、世界で最も影響力を持つ人物として来年、また一波乱も二波乱も起きそうです。閣僚入りするスペースX創業者のイーロン・マスク氏の動向も気になります。
【新語・流行語大賞】=①50ー50
・ホンマもんは「ふてほど」に決定しましたが、これって何か分かる人、少ないのでは? 2~3年は持つかもしれませんが、10年後に何の略語か覚えている人は遥かに少なくなるはずです。私も、このドラマは名前を聞いただけで、一度も見たことがないので、内容も分かりません。それより、通訳の賭博事件という逆境をはねのけて、毎日のように大活躍したドジャースの大谷翔平選手でしょう。「投げて、打つ」の二刀流のはずが、手術のため「投手」は出来ませんでしたが、「走る」ことで本場の大リーグの記録を日本人が塗り替えてしまったのですから、まさに脱帽です。
「今年の漢字」=①「闇」
・今年の漢字は何でしたっけ? あ、そうそう、「金」でした。しかし、清水寺の森清範貫主の書く字が達筆過ぎて読めない! 「重」かと思いました! 大変失礼しました。佐渡金山の世界遺産登録、パリ五輪の金メダルラッシュなどに掛けたらしいですが、あまりピンと来ません。(あくまでも個人の感想です)
やはり、2024年を象徴した漢字は、多発した闇バイト事件の「闇」でしょう。普通の家屋にいとも簡単に強盗で入り、人殺しまでするバイトなんて聞いたことがありませんでした。若い人だけでなく、中高年まで応募する人がいるようですが、それだけ、世の中、不景気だという証拠でしょう。物価も高騰し、生きづらい世の中になり、日頃の鬱憤や不満解消のために、SNSが隆盛するといった循環になっているのではないでしょうか。
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