2024年9月12日(木)から14日(土)まで、福井県に旅行に行って参りました。「北陸新幹線延伸開業 特別企画」ツアーに一人で潜り込みました。福井と言えば、関東、東京から随分遠い感じがしておりましたが、北陸新幹線が敦賀まで伸びたおかげで、東京から3時間弱、大宮から乗車するとわずか2時間半で福井駅に着いてしまうのです。
大宮駅は東北・北海道、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線の停車駅ですので、非常に便利だということを今さらながら気が付きました。このツアーに福島県から参加した岡田さんという方がおりましたが、彼は2泊3日のツアーなのに、前泊、後泊を入れてわざわざ5泊するとを聞きましたからね。
福井旅行は、卒業旅行として選びました。35年ほど昔、大阪に住んでいた時、一度、福井県の永平寺などに行ったことがありますが、当時はお城にほとんど興味がありませんでした。今回は特に、朝倉氏の一乗谷を見たかったので、このツアーに申し込んだのでした。もう一つは古い友人のAさんの生まれ故郷ということで、その素晴らしさを聞いていたからでした。
それでは、「土産話」にお付き合いください。
【初日 9月12日木曜日】
これまでツアーには城巡りを中心に一人で10回ぐらいは参加しておりますが、今回のような「自由放任主義」は初めてでした。添乗員さんは40歳ぐらいのベテラン女性で、目的地と集合時間など最低必要情報の告知は非の打ち所がないほどキッチリしておりましたが、それ以外の情報はほとんど提供してくださらないのです。以前、四国の城巡りツアーに参加した時、その添乗員さんは地元愛媛県出身だったせいか、四国名産の話や手頃なお土産、各県の人口や産業の話、バスで通過した名所旧跡まで細かく案内してくれたのですが、今回はほとんどなし、でした。福井県名産のお土産情報は、友人のAさんから聞き、バス乗車途中、気になった建物(例えば、東大寺の大仏より大きいという越前大仏が鎮座する清大寺)なんかはいちいち自分でGoogleマップで検索して調べたりしました。永平寺にも行くことが分かっていたので、事前に「見どころ」を自分で調べておいて結果的に良かったでした。
福井駅に午前11時11分に到着し、そこで昼食のため一時解散となりました。駅前は沢山の恐竜たちに占拠されていたので驚いてしまいました。
福井城址
昼休みは、1時間30分以上もあるというのです。それなら、福井駅近辺の観光スポットに行けるはずです。添乗員さんは知識がないのか、そこまでの配慮がないので、自分で調べたら、駅から福井城址まで5分ほどで行けることが分かり、ランチはバーガーキングでさっさと済ませて、早速行ってみました。
福井城は、初代福井藩主、徳川家康の次男結城秀康建てた城です。現在、天守や櫓は残っていませんが、福井県庁になっているところが面白い。今も昔も福井の中心だからです。何しろ越前松平家の福井藩は68万石の大大名の親藩です。越前松平家は、他に糸魚川藩、津山藩、松江藩などの支藩まで持っておりました。
これは地元出身の人でも意外と知らないのです。福井藩は、隣りの加賀前田藩100万石の影に隠れてしまい勿体ないことです。本当は凄い藩なのです。北陸新幹線の福井駅が出来ましたから、この機会に皆さんも是非訪れてみてください。
県庁の受付で「続日本100名城」のスタンプをもらい、内堀公園の石垣で座っていたら、若い2人の外国人から声を掛けられ、「写真を撮ってください」と頼まれました。後で話を聞くと、彼らはモルモン教の宣教師さんでした。米国人だというので、どこの州ですか、と聞くと「ユタ州」と答えたので、そのものズバリでした。彼らが私に言う前に、「あなぉとぅわ、くぁみを、すぃんじぃまぁすくわぁ~?」と私が口真似したところ、吃驚目を丸くしたので、英語での会話が弾みました。(長くなるので内容は残念ながら省略します。)
東尋坊
集合時間までに余裕で戻り、この後、東尋坊に向かいました。35年前に一度訪れたことがありますが、すっかり忘れております。サスペンスドラマでも有名な「名所」です。それもそのはず、その昔、東尋坊という生意気な坊さんがいて、酒を呑ませて酔わされて、崖から突き落とされて、ここは東尋坊という名称になったというのです。怖い所ではありますが、この日は、真夏のような高温気候ではありましたが、好天に恵まれ、絶景を楽しむことが出来ました。
永平寺
この後、永平寺に向かいました。先述した通り、35年前に一度お参りしたことがありますが、すっかり忘れています。ただ一つ、覚えているのは、曹洞宗の総本山であり心霊なる修行の場であるはずなのに、観光客を取り入れて随分俗物化しているなあ、という印象でした。
しかし、今回は全く印象が変わりました。事前に、寺院で出会う修行僧には声を掛けないください、と釘を刺されましたし、やはり、聖域でした。俗化されたという印象はありませんでした。かなり広い境内で自由に動くことが出来ました。例によって、添乗員さんから見どころの説明が全くなく、ただ、行って来い~という感じでしたので、事前に調べて来て良かったでした。230種の天井画で有名な「傘松閣(さんしょうかく)」と開祖道元禅師の遺骨が納められているといわれる「承陽殿」と宝物殿「瑠璃聖宝閣」にある道元による国宝「普勧座禅儀」は、しっかりと押さえてきました。
この後、福井市内で夕食となりましたが、お寿司といっても、スーパーで1000円ぐらいで売っているような酷いもので、ビールなども注文出来ず、不満が溜まりました。
福井駅近く(とはいっても歩くと15分ぐらい)のホテルに着いてから、その不満解消に、一人で駅近くの英国風パブに入って、ビールとハイボールを何杯も呑んでしまいました。そのお蔭で、翌日は頭が痛く、お腹も痛くなってしまい、往生してしまいました。
(つづく)
福井駅前のティラノサウルスの動画をお楽しみください。
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