時間が残り少なくなり、お礼参りに励んでおります。
この渓流斎ブログを長年お読み頂いている皆さんは御承知でしょうが、私は書くネタがなくなると「銀座ランチ」と銘打って、その日に食したランチの写真を掲載して、適当なことを書いておりました。
それが、今月末で会社卒業ということで、もう行けなくなるので「お礼参り」と称して行きつけの店に行って、「本日が最後です。長年有り難う御座いました」と感謝する日々が続いているのです。
思えば、私の会社は銀座にありますので、恐らく東京一、いや、日本一、世界のグルメが楽しめる街でした。別に過去形にすることはありませんけどね(笑)。銀座に今の会社のビルが建つ前は東急銀座ホテルがあった超一等地です。その前は、明治時代、日本最初の西洋料理店「精養軒」があった大変由緒がある所でした。
銀座だけでなく、北は日比谷や新橋、南は築地、新富町まで歩いていける距離ですので、これ以上ない好立地なわけです。高級料亭や高級クラブもありますが、私は政治家でも経営者でも文豪でもないので、夜遊びは出来ず、専ら銀座近辺のランチを探索したのでした。その数、五百軒は大袈裟ですが、百軒はくだらなかったと思います。
上の写真は、昨日行った築地の西洋料理店「蜂の子」です。1948年(昭和23年)開店。オムライスが創業当時と同じの550円で今でも提供しています。フランス料理が手頃な値段で食べられるというのが特長です。
この店にはもう20年以上通いました。10年ほど前の2013年に今の洒落た洋風建築になる前は、ツタの絡まるジャングルみたいな窮屈な店でしたが、それはそれで、いい思い出です(笑)。
知る人ぞ知る店で、結構、テレビで取り上げられ、先日見た時は、店主の平沢平一さんが若くして急逝して、奥さんの智恵子さんが店を継いで大変苦労した話をやっておりました。現在は二人の息子さんが継いでいるようですが、智恵子さんは今でもレジの前で座っています。お若く見えますが、開店時からお勤めだとしたら、創業76年ですから、90歳は軽く超えていらっしゃるかもしれません。
上の写真は、本日行った新富町の日本料理店「中むら」です。
ここは奥さん(かどうか分かりませんが)が、とっても感じが良く毎日行きたくなる店です。板前の御主人(かどうか分かりませんが)とたった2人で店を切り盛りして、いつも笑顔を浮かべて、客がお金を払って外に出ても、なおも低姿勢でお辞儀しているのです。
勿論、味も良いです。面白いのは、真冬でも真夏でも、必ず「すきやき定食」(1100円)を提供していることです。
値段のわりには安くて美味しいということで、あまり好きな言葉ではありませんが、コスパが良いということです。ただし、ランチは安くても夜はそれなりです(笑)。
大したブログではありませんが、本日は、少しは「有用性がある」ブログを目指しました(笑)。
はい。
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