市民プールの思い出

プール Wikimedia Commons 雑感
プール Wikimedia Commons

土曜日、本日は自宅近くの市民プールにこの夏初めて行って参りました。これまで、あまりにも暑くてプールに行く気さえしませんでしたからね。

 私は、身の丈ではなく、身の丈以上の莫大な市民税を払っているので、市民プールぐらい行ったって罰は当たらないでしょう(笑)。

 市民プールは440円です。窓口でチケットを買うのではなく、カナダ企業から買収されかけているコンビニでしかチケットが買えない、というのはどうなってるの?と叫びたくなります。行政とコンビニが結託していることが分かります。コンビニ内にある機械から申請しますが、これが実に面倒臭い。そこでお金を払うかと思ったら、レジまで出てきたシートを持って行って払います。そこでまた、クレジットにするか、現金にするか、選べと催促されます。「現金」をタッチしましたが、ビクともしません。老人の力はフレイルですからね。店員は「もっと強く押してください」と大声で叫びます。

 馬鹿野郎、と言い返したくなりましたが、私は紳士ですから、声には出しません(笑)。

 やっとチケットをゲットして、自転車で15分は掛かる市民プールへ。よっしゃ~、今年、初泳ぎじゃぁー、と「面かぶり」で泳いでいたら、いきなり、「ピー」と方々から笛の音が響き渡りました。

 市民プールですから、1時間に1回、10分間の休憩が入るのでした。「今来たばっかりじゃん。早く言ってよ~」です。

 ホウホウの体で、たった一人、最後に陸地に上がりましたが、その間中、高校生の監視員から白い眼で睨まれておりました。

 当初は、1時間ぐらいは泳ごうかと思っていましたが、想像以上に老化が進んでいて、25メートルプールを3往復しただけで疲れてしまい、30分で出てしまいました、とさ。

 若い時は、夏休みはよく今村君とか、友人たちとプールに行ったものでした。高級ホテルではなく、比較的安い公営の代々木のオリンピックプールや、神宮プールなどです。自宅からかなり遠いのによく行ったものでした。

 神宮プールは、プールサイドが階段状になっていて、そこで、休憩したり、ビキニの若い女の子を眺めたりするのが楽しみだったからでしょう。それが、若者以外、結構、年配のおっさんも一人でよく来ていました。顔も名前も知らない一期一会のおっさんたちでしたが、それぞれ、必ず独りでいました。50歳か、60歳か…、70歳まではいっていない感じでした。

 寂しそうな感じでしたが、年を取れば皆、一人になるんだろうなあ、と横目でチラと見ていました。老人がつるんで一緒になってプールに行くわけがないですからね。あれから40年。気が付けば自分がその立場になっておりました。

 私は予言者じゃありませんけど、「予言」は当たってしまいました。

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