都知事選掲示板がとんでもないことになっている

東京都知事選挙ポスター掲示場(6月22日、高田馬場駅前) 雑感
東京都知事選挙ポスター掲示場(6月22日、高田馬場駅前)

 7月7日投開票の東京都知事選がとんでもないことになっていますね。それは立候補者が56人という過去最多という数字に表れています。どう考えてもまともな政策でもって立候補しているとは思えない連中が、選挙掲示板に自分たちの勝手な方針をアピールしたポスターを貼ったり、高級ラウンジの若いお姐さん風の顔写真に「政見放送を見てね」と掲示したり、中にはヌード写真まで貼って撤去されたものもあったそうです。

 伝聞風に書いているのは、私自身は実際に見ていないからです。お高くとまっている一般紙は、選挙掲示板にヌード写真まで貼っていたことは、東京新聞以外ほとんど報道しませんでしたが、スポーツニッポンなどのスポーツ紙や日刊ゲンダイなどの夕刊紙はしっかり写真入りで報道していたのです。

 私自身は都民ではなく選挙権もありませんが、東京都内の職場に通勤しているので関心があります。そこで、22日、東京・高田馬場で高校の同窓会があるので、行く途中、駅前にある掲示板を撮影して来ました。さすがに駅前ですからヌード写真までありませんでしたが、変な広告が一杯貼ってありました。

 スポニチや東京新聞の報道を読む限り、酷いポスターが貼られているのは、新宿区や中野区や台東区辺りで、東京都下と呼ばれる多摩地区ではまだ数枚しか貼られていない掲示板もあるようです。恐らく、離島の小笠原諸島も東京都ですが、悪い連中はコスパも考えて、そこまでポスターを発送する余裕はないと思われます。

 私が「悪い連中」と書いたのは、あまりにも酷いからです。供託金と呼ばれる300万円を支払えば誰でも立候補出来るシステムになっているのも問題の一つです。連中は、YouTubeなどで話題になって視聴率を稼げば300万円なんて安いもんだというのですから。いわゆるアテンション広告、もしくはインプ(閲覧数)稼ぎです。彼らは、はなから都知事になるつもりはないし、なれるとも思っていません。だから、掲示板に自分の顔写真を貼ることなく、「また貸し」にしたり出来るのです。

 ただし、これらは今のところ犯罪でもないし、法にも触れないそうですね。逆に言えば、取り締まる法律がないからです。日本人は法の網を潜り抜けて巧妙になった、素晴らしいと言うべきか、もしくは日本人は薄っぺらくなって液状化したと言うべきか?

 私は、このような時代になったのはSNSのせいだと思っています。特に、YouTubeなどの動画の再生回数によって、何千万円も何十億円も楽にお金が儲かるシステム自体がおかしい、と思っています。そんなもんやめちゃえばいいのですが、皆さんもどう思いますか?

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